コニャック=ジェイ美術館Musée Cognacq-Jay
パリのマレー地区にあるドノン邸に収められた個人コレクション。18世紀絵画と調度品など美しい邸宅を満喫できます。コレクターはエルネスト・コニャックと妻マリー=ルイーズ・ジェイ。
コニャックは12歳のときに父親が事業で失敗した挙句に亡くなり、苦しい生活を送ります。パリのいくつかの百貨店で修行を積んだ後に独立し、自身の店を拡大し百貨店サマリテーヌの創業者として富を築きました。
メセナ活動に情熱を持ったコニャックとジェイ夫妻は美術館や植物園の建設などに力を注ぎます。パリにある当美術館はコニャックのコレクションをパリ市に遺贈するかたちで1929年に開館しました。
(cc) Mbzt
- ジャン=シメオン・シャルダン《鍋のある静物》(1734-35)
- モーリス・クエンタン・ド・ラ・トゥール《パリ高等法院長夫人の肖像》(1742)
- ポール=ニコラ・メニエール《王家の肖像のある煙草入れ》(1775)
- マルタン・カルラン《箪笥》(ca.1770)
- ジャン=バプティスト・ペロノー《シャルル=ギヨーム・ル・ノルマン・デティオールの肖像》(1766)
- クロディオン《ちぢれ毛の犬の埋葬のためのモニュメント―雛型》(1780-85)
- ジョルジュ・ジャコブ《ポーランド式の寝台》(ca.1785)
- 作者不明《小さいピストル型の香水スプレー》(18世紀後半)
- トマス・ローレンス《メッテルニヒ伯爵家のクレモンティーヌ》(ca.1818)
- ヨハン・ヨアキム・ケンドラーとペーター・ライニケ《象の形をしたポプリ(香入れ)》(1740-50)
- 地域
- ヨーロッパ、フランス
- 所在地
- 8 rue Elzévir 75003 Paris
- Tel
- +33(0)1-4027-0721
- Fax
- URL
- http://www.museecognacqjay.paris.fr/(日本語)
山本浩幸。在ブリュッセル。編集者。インスピレーション出版。
2022.03.20