オルレアン美術館Musée des Beaux-Arts d'Orléans
グロロ邸や聖クロワ大聖堂の近くに位置し、イタリア、スペイン、フランダース、オランダの古典絵画と17-18世紀のフランス絵画を中心に展示しています。豊富なパステル画はルーブル美術館に次ぐ規模で、1万点の素描、5万点の版画も圧巻です。17世紀の農民の姿を描いたル・ナン兄弟や、シャルダン、ミレーなど巨匠、さらにはジャンヌ・ダルクをテーマにした絵画もオルレアンならではの魅力です。
美術館はフランス革命に際し1797年に創設されました。時代の流れのなかで何度も移転を繰り返し、芸術作品と歴史遺物を分離させるなど再構成を経て、現在は市役所にほど近い場所に1984年に建てられた近代的な建物に美術館が入っています。
(cc) Croquant
- アンニーバレ・カラッチ《羊飼いの礼拝》(ca.1597-98)
- ディエゴ・ベラスケス《使徒聖トマス》(ca.1619-20)
- ナン兄弟《バッカスとアリアドネ》(1635)
- リュバン・ボージャン《キリストの死を嘆く2天使》(1645-50)
- ジャン=バプティスト・ペロノー《アン・カトリーヌ・シュボットの肖像》(1751)
- フランソワ=ユベール・ドルーエ《ジャンヌ=アントワネット・ポワソン、ポンパドゥール公爵夫人の肖像》
- ジャン・シメオン・シャルダン《丸眼鏡の自画像》(1773)
- ウィリアム・エティー《オルレアンの城壁から出てフランスの敵を追い返すジャンヌ=ダルク》(1846-47)
- ギュスターヴ・クールベ《波》(ca.1870)
- ポール・ゴーギャン《グロアネックの祭り》(1888)
- 地域
- ヨーロッパ、フランス
- 所在地
- 1 rue Fernand Rabier 45000 Orléans
- Tel
- +33 (0)2-3879-2155
- Fax
- URL
-
http://www.orleans-metropole.fr/330/le-musee-des-beaux-arts.htm
山本浩幸。在ブリュッセル。編集者。インスピレーション出版。
2022.03.20