ナンシー美術館Musée des Beaux-Arts de Nancy
1793年にスタニスラス宮殿のパビリオンの一角に創設され、ナンシーの近代化と芸術の発展を反映したコレクションを展示しています。建物はロココ様式の優美な外観で、地下には15-17世紀の都市城壁の遺産が残ります。ロレーヌ地方出身の画家クロード・ロランやエミール・フリアン、ヴィクトール・プルーヴェ、ジュール・バスティアン=ルパージュ、またガラス作家ドーム兄弟の作品が充実しています。さらに郷土美術館の域を脱した質の高いフランス近代絵画も快適な空間で鑑賞できます。
- ペルジーノ《洗礼者ヨハネと二天使のいる聖母子》(ca.1505)
- ウジェーヌ・ドラクロワ《ナンシーの戦い》(1831)
- オーギュスト・フェイアン・ペリン《ナンシーの戦い後見つかるシャルル突進公》(1865)
- エドゥアール・マネ《秋、メリー・ローランの肖像》(1881)
- エミール・フリアン《雪景色の若い女》(1887)
- エミール・フリアン《恋人たち》(1888)
- カミーユ・マルタン《埋葬の後》(1889)
- ヴィクトール・プルーヴェ《快楽主義者たち》(1889)
- ヴィクトール・プルーヴェ《幸福な島》(1902)
- ドーム兄弟コレクション《ガラス工芸300点以上》(19世紀後半-20世紀前半)
- 地域
- ヨーロッパ、フランス
- 所在地
- 3 place Stanislas 54000 Nancy
- Tel
- +33(0)3-8385-3072
- Fax
- +33(0)3-8385-3076
- URL
-
http://en.nancy-tourisme.fr/home/
図書館、書店がある。
山本浩幸。在ブリュッセル。編集者。インスピレーション出版。
会期 | 展覧会名・内容 |
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2020.09.15 |
「ロレーヌ公爵宮殿(ロラン美術館)がやってくる!」展 ロラン美術館の改装工事に伴い、ロレーヌ公爵宮殿-ロラン美術館所蔵の23点の名品が、ナンシー美術館に一時寄託されています。ナンシー美術館のコレクションと並び、展示されるのは初の試みとなります。改装工事の終わる2023年まで。 |
2020.10.10- 2021.01.31 |
「狂犬病のマルゴ──マッドメグ作品収蔵展」展 その構図や図像がヒエロニムス・ボスの世界を呼び起こす1976年生まれのマッドメグの展覧会。2001年以来、マッドメグはフェミニスト、環境保護主義などの立場で自らの絵を通して世界を分析、批評しながら、政治的で過激な独自の作品世界を構築してきました。資本主義社会やフェミニスト問題から「黄色いベスト」、コロナウイルスまで、すべての時事的なニュースを素材とする彼女の活動がアカデミックの文脈で紹介されるのは初めてのことです。 |
2022.03.20