ティッセン=ボルネミッサ美術館Museo Thyssen-Bornemisza
美術館の元となっているコレクションは、スイス人美術収集家ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵が買い集めたものです。その後、息子のハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵が更に近現代の作品を加えていき、それをスペイン政府が買い取り、更に近年は元ミス・スペインのカルメン夫人のコレクションも加わりました。
そのため1000点近くにもおよぶ莫大な数の作品群を通し、13世紀から20世紀末までの西洋アートの経緯、つまりルネッサンスからマニエリズム、バロック、ロココ、ロマン主義そして19・20世紀ポップアートまでのヨーロッパ絵画の流れを見ることができます。加えて、印象主義や野獣派、ドイツ表現主義、20世紀初めの前衛表現や、更には21世紀の北アメリカ絵画の作品まで網羅しています。特に伝統的な中央ヨーロッパの肖像画と風景画の分野の収集に抜きん出ており、歴史画と宗教画が主であるその他のスペイン国内の美術館とは異なった特徴を持ってます。
- カラヴァッジョ《アレクサンドリアの聖女カタリーナ》(1598)
- レンブラント《二連チェーンネックレスと帽子を被った自画像》( 1642-1643)
- ピーテル・パウル・ルーベンス《聖家族と聖エリサベツと洗礼者ヨハネ》(1618)
- ギュスターヴ・クールベ《サントーバン=シュル=メールの浜》(1867
- マルク・シャガール《灰色の家》(1917)
- エドワード・ホッパー《ホテルの部屋》(1931)
- ロイ・リキテンスタイン《浴室の女》(1963)
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(英語サイト)
美術館情報誌(PDF)
- 地域
- ヨーロッパ、スペイン
- 所在地
- Paseo del Prado 8, Madrid
- Tel
- 3490-2760-0511
- Fax
- URL
-
http://www.museothyssen.org/en/thyssen/home
宮倉桂。在バルセロナ。セラピスト。
会期 | 展覧会名・内容 |
---|---|
2021.12.14- 2022.06.26 |
「ティッセンのコレクションからのアメリカン・アート」展 ハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵(1921-2002)の生誕100周年を祝うために企画された本展は、彼が集めたアメリカン・アートのコレクションを再解釈し、研究するプロジェクトの成果を発表する場でもあります。当館は、彼の収集によって、特に19世紀以降のアメリカの絵画作品を多数所有しています。展示ではこれらをいくつかのテーマに分け、横断的なアプローチによって、アメリカの芸術と文化の複雑さをより深く理解できる機会を提供します。 |
2022.03.20