1月16日(土)ニューヨーク |
ミカ・レキシエ
1/9−2/6
ジャック・シェインマン・ギャラリー
このような単純なコンセプトで作品が作れる、あるいは作品になるというのは羨ましい。ニューヨークにはまだ強力なアート・マーケットがあるという証拠か。
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チェルシー地区の20丁目にあるビルに入っているギャラリーの数は多いが、その一つ一つについて語るには及ばない。漫画あり、ロシアン・イコンあり、CGあり、エセ・コンセプチュアル・アートあり、リチュアルなインスタレーションあり、自然志向あり、セクシュアルで装飾的な作品あり、と表層的だがヴァリエーションには事欠かない。付け加えておきたいのは、これらの作品が観賞に耐える一定の水準に達しているということ。 |
ヨーゼフ・ボイス、
ロバート・アーウィン、
トーマス・シュッテ
−6/13
DIA芸術センター
久し振りにボイスを見て感動した。オブジェ、ドゥローイング、それらは物質でもフォルムでもない、つまり想像の所産ではなく存在論的なのだ。アーウィンは日本でもっと紹介されていいアーティストだろう(ジェームズ・タレルを何回もやるよりこちらを取り上げてほしい)。靄のかかったような空間の奥行きは、タレルのように神秘的ではなくとても美しくさわやか。シュッテのやっていることは、本気なのか遊びなのか分からない。ただし彼のドゥローイングは、ボイスとは違った意味で非常にうまい。 |
ダグ・エイケン
12/5−1/16
303ギャラリー
構成の仕方がよいこともあるが、その美しさに加えて深さを感じる映像に仕上がった。ビル・ヴィオラやゲイリー・ヒルに続く重要なヴィデオ・アーティストになれるたろうか。
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