Art Information Archive
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関西展覧会情報 原久子
exhibitionキース・ヘリング展

会場:美術館「えき」KYOTO
   京都市下京区 JR京都駅ビル内 ジェイアール京都伊勢丹7階
会期:1999年2月17日(水)〜3月14日(日)
  開館:10:00〜19:30(入場〜19:00)休館=2月23日、3月2日

  入場料:一般800円、高大生600円、小中生400円 *第2土曜日( )は小中生は無料
  お問い合わせ:tel.075-352-1111
キース・ヘリング展
ヘリングが31歳で亡くなってから早いもので今年でもう9年。地下鉄の広告看板などに彼が描いた作品がニューヨークっ子の目を釘づけにしたのは81年のことだった。サブウェイ・ドローイングと彼の描く作品は呼ばれ、その都市や人間を見据えた表現は他のストリート・アーティストとは一線を画していたため、たまたたく間に彼はアート界の寵児となった。この展覧会では、ヘリングの作品とともに、ドキュメント写真やビデオ、遺品などを通して、彼の日常生活そのものがアートであったことが浮き彫りにされるだろう。
exhibitionムンク版画展

会場:京都国立近代美術館
   京都市左京区岡崎円勝寺町
会期:1999年2月2日(火)〜3月22日(月)
  開館:9:30〜17:00 休館=毎週月曜日

  入場料:一般1200円、高大生900円、小中生400円
  お問い合わせ:tel.075-761-4111
  
http://www.momak.go.jp/
ムンク版画展
「叫び」の作者として知られるムンクは、生きることの不安、死への恐怖、愛の苦悩などをテーマに制作し続けた。本展ではエプスタインファミリーコレクションによるムンクの版画の傑作127 点を展示。
exhibition「関西の戦後美術 1950's〜1990's」

アーティスト:八木一夫、鈴木治、泉茂、白髪一雄、元永定正、清水九兵衛、
       北辻良央、
森村泰昌ほか

  会場:和歌山県立近代美術館
     和歌山市吹上1-4-14

  会期:1999年2月16日(火)〜3月28日(日)
  開館:9:30〜17:00 休館=毎週月曜日、(ただし3月22日は開館し翌23日が休館)
  入場料:一般310(250)円、高大生210(160)円、小中生100(80)円
   ※同一チケットにて常設展「美術館へ行こう4」も観覧可。
      ( )内は20名以上の団体料金 高齢者(65歳以上)、障害者は無料
  問い合わせ先:tel.0734-36-8690
吉原英雄「たわむれ」
関西の戦後美術50年の歩みを、所蔵品を中心に振り返るもの。実用性を離れ、オブジェとしての陶芸の造形性を追求した四耕会と走泥社。日本画による革新的な表現を試みたパンリアル美術協会。既成画壇から真の創造の精神を解放することを目指して結成されたデモクラート美術家協会。そして作家のオリジナリティをなにより重視することで、関西の美術運動の中で、知名度においてもその前衛性においても、一つの極点にあった具体美術協会など。1960〜70年代の美術界では、「反芸術」と呼ばれる運動を中心として、「美術」という枠組みそのものを問う傾向が強まっていった。美術家たちの眼が、海外から紹介されるコンセプチュアル・アートやミニマル・アートなどに向けられていったことで、関西からの情報の発信力は相対的に弱まっていったようにも見えたが、この時期、真に個性的で重要な仕事をした作家たちが、関西にも多数い。1980年代に入ると、「関西ニュー・ウェーヴ」と総称され、状況は「西高東低」とも評された。若い作家たちによるグループ展「YES ART」などが、ひとつの指標を提示しながら、同時に関西発のメッセージとして全国的にアピールする発言力を回復したのである。この展覧会は、このような関西の戦後美術のダイナミックな展開と、その独自性を、残された作品を通してあらためて確認する機会となるだろう。
吉原英雄「たわむれ」1956年
130×91cm 油彩・合板 
宮崎豊治「身辺モデル−類似化」
宮崎豊治「身辺モデル−類似化」1985年
103×225×120 鉄・漆着色 
exhibitionシガ・アニュアル'99「現代空想絵師展」プラス「描きたい症候群展」

アーティスト:雨宮慶太、いのまたむつみ、開田裕治、笠井あゆみ、弘司、小林智美、高田明美

会場:滋賀県立近代美術館
   大津市瀬田南大萓町1740-1(文化ゾーン内)

  会期:1999年2月27日(土)〜3月28日(日)
  開館:9:30〜17:00(入館は〜16:30)休館=毎週月曜日(ただし、3月22日開館、23日休館)
  入場料:一般800円、高大生600円、小中生400円

今年はジュヴナイル(青少年向け)イラストレーション原画を約200点あまりを集めて展示する。このジュヴナイル・イラストレーションとは、若者向けのサブカルチャーのなかのジャンルのひとつとして、いまや日本全国に数万人のプロジェクト予備群を抱えるほど隆盛を極めているという。マンガとはジャンルを異にするものだが、同様に自己表現とコミュニケーションの手段として一般的なものになっている。この現状をリアルに伝えるために、気鋭の人気作家の作品の展示と併設して、参加型企画「描きたい症候群展」も行なわれる。こちらには一般からの応募作品を展示する。これはアンデパンダン(無審査)展である。若者たちにとっての価値観や共有される感覚が、美術館という場でどんなかたちで炸裂するのか期待したい。
exhibitionワンダーミュージアム!!〜視覚トリックと面白アートの世界展〜
   
テーマ「トースト・アート」

会場:天保山現代館
   大阪市港区築港3-1-41 
  会期:1999年1月21日(木)〜3月28日(日)

  開館:10:00〜19:00
  お問い合わせ:tel.06-572-0036
  入場料金:大人(18歳以上)1000円、中・高生700円、 小学生500円

exhibition「身体のロゴス――ドイツからの14人の女性アーティストたち」

アーティスト:ダグマー・デミング、エルケ・デンダ、レベッカ・ホーン
       カリン・ザンダー、ローズマリー・トロッケルほか

  会場:国立国際美術館
     大阪府吹田市千里万博公園10-4 

  会期:1999年1月21日(木)〜3月28日(日)
  開館:10:00〜17:00(入館は閉館の30分まで)休館=水曜日 
  無料観覧日/第2・第4土曜日・3月14日(日)
  入館料:一般420円、大高生130円、小中学生70円
  お問い合わせ:tel.06-6876-2481
  
http://www.nmao.go.jp/
「身体のロゴス――ドイツからの14人の女性アーティストたち」
この展覧会はフランスの思想家リオタールの次の言葉に触発されたものだ。「男たちは(少なくとも西洋では)愛ではなくて勝利を好む。男たちのもとでは、肉体、感性、匂い、接触、排泄、なるがままにまかせること、音色への皮肉な蔑視が支配的であり、これらに身を任せる者のことを『芸術家』と呼ぶ。芸術家は女性的である」。展覧会の背景には、「女性による芸術」の存在への問いかけがあり、芸術家の中にある「女性的性格」を女性の芸術家の作品を通して探ろうとしている。オブジェとインスタレーションが中心。

講演会
・「自作を中心に」2月13日(土)14:00〜
  講師:カリン・ザンダー(出品作家)
・「身体のロゴス展をめぐって」2月27日(土)14:00〜
  講師:ウルズラ・ツェラー(ドイツ対外交流(ifa) 展示部長)
  いずれも地階講堂にて 入場無料

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