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関東エリア展覧会/イベント情報 嘉藤笑子
exhibition
「パサージュ:フランスの新しい美術」

会場:世田谷美術館
会期:1999年7月17日〜9月19日
開館:10am〜6pm
入場料:一般900円、学生700円


「パサージュ:フランスの新しい美術」
 世田谷美術館では、「パサージュ」と題された12人のアーティストによる現代フランス展が開催される。“パサージュ”とはパリの小道を指していて「個人にとっての外的なるものが、集団にとっては内的なものである」(ベンヤミン)という内在化する宇宙の広がりを今日のフランス作家に見ているようである。
 今回のフランスの現代美術展は、最近まで行なわれていたbunkamuraの「パリのインスピレーション」展に続く。それにしても、日本はフランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど国別の展覧会がなんと多いのだろう。これらはそれぞれの国別の美術を追求したりナショナリティを言及するために行なわれているというより、政治的な展覧会運営システムの要因が内部事情といえるだろう。国が名前にくれば、国家レベルの助成や後援が得られるからである。
 しかし、私個人も最近はフランスに行く機会が増えて、フランスの現代美術に触れることが多くなった。その体験からすれば、単に政治的、経済的援助による展覧会ではなく、今日のフランス美術の胎動がみれるのではないかと期待している。確かに以前のフランスから比べれば、新しい動向が見られ、新しい作家やキュレ−タ−、またニューアートを擁護する新しいギャラリーやオルタナティヴ・スペースが数多く増えている。
 今回の出品作家には、いわゆるネイティヴのフランス人だけではなく、フランス在住の移民や元植民地出身者などレース(民族)が多種多様なところも特徴といえそうだ。しかも、今年のヴェネツィア・ビエンナーレのフランスパビリオンでは、中国出身のホウ・ハンルがコミッショナーを務め、ホアン・ヨン・ピンが代表作家として出品していた。フランスが閉鎖的にらな らずに、多くの才能に対してオープンであることを今回の展覧会でも期待できそうだ。

ホアン・ヨン・ピン「薬局」1995-97
クー・ジュン・ガ「オスロ」1998
ホアン・ヨン・ピン「薬局」1995-97
クー・ジュン・ガ「オスロ」1998
マリ=アンジュ・ギュミノ「屏風」1997
ソフィ・カル「踊る人々(部分)」1979
マリ=アンジュ・ギュミノ「屏風」1997
ソフィ・カル「踊る人々(部分)」1979

写真:世田谷美術館

7月18日(日)1 pm〜、 4pm〜
マジダ・カタリのファッションショー
映画作品上映会など
世田谷美術館講堂にて先着170名
入場無料

contents
event
「体感する美術'99」

 今年で5回目を迎える佐倉市美術館の「体感する美術」は、観客参加型のワークショップだ。美術により親しみをもって接してもらおうと、一般市民やこどもたちが気軽に参加できるような内容にしてある。
 今回は、3人のアーティストによるそれぞれのワークショップと、IFS(公募による市民メンバ-からなるグループ)が主体になった企画と合わせて5プログラムが行なわれる。会場が美術館のみならず、屋外や近隣の公共施設(公民館、福祉センターなど)などに広がっているのもユニークな活動である。

ワークショップA

朝岡あかね
「Constellation Project in Sakura まちの星座をさがそうー佐倉プラネタリウム」

ネオンサイン、街灯、車のライトなど、まちにある光を取り込んで撮影したものを、コンピュータによって白線でつないで、独自の星座をつくるというもの。
できあがった作品はインターネット上で公開される。

日時:7月20日(火)4pm〜日没まで
7月31日(土)、8月1日(日)
両日とも1pm〜日没まで
場所:佐倉市美術館とその周辺、中央公民館
対象:中学生〜一般 16名
材料費:1000円
美術館内展示:朝岡あかね作品: 7月17日〜8月8日、
ワークショップ参加者作品: 8月3日〜8月8日

ワークショップB

磯崎道佳
「手作り見張り塔で佐倉をずいーっと」屋外編

「ミエナイ・サクラヲ・ミル」ために段ボールや古着で組み立て移動式見張り塔をつくり、双眼鏡で街を眺めてみようというプロジェクト。

日時:7月17日(土)2pm〜5:30pm,
7月18日(日)10am〜5:30pm
場所:美術館とその周辺
対象:小学3年生〜6年生 16名
中学生〜一般 4名

ワークショップC

西村太郎
「POP@sakura−捨て看プロジェクト」

Tシャツや靴底のサイズ表示まで、日常にある無数の情報に着目して、まちにあふれ
るさまざまなことばを集めて「ことばの海」をつくり、それを切り取って看板を作る
プロジェクト。

日時:7月24日(土)、25日(日)両日とも10am〜4pm
場所:美術館とその周辺
対象:小学4年生〜一般 20名

ワークショップD

IFS
「GoGoさくらランド」

参加者によって手作りのまちづくりを完成させていくもの。

日時:8月7日(土)、8日(日)、9日(月) 10am〜4pm
場所:美術館とその周辺、市役所社会福祉センター3階大会議室
対象:小学生 30名

ワークショップE

IFS
「まちの気分、空気の色」

まちにいて感じる色を、カラフルなボールから選んでその日のその時の場所によって色構
成していく。

日時:7月17日〜8月8日の会期中の毎日
場所:美術館内と市内各地
自由参加

ワークショップA〜Dの申し込み方法

往復ハガキに参加希望のワークショップ名と住所、氏名、年齢、職業(学校)、電話
番号を記入して佐倉市美術館「体感する美術」担当まで送付。
問合せ先:Tel:043-485-7851
〒285-0023千葉県佐倉市新町210

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exhibition
「アラン・シールズ展:刷りと形の冒険」

会場:三鷹市芸術芸術文化センター・アートスタジオ
会期:8月3日〜22日(休館月曜)
開場:11am〜7pm
入場料:一般300円 学生200円


「アラン・シールズ展:刷りと形の冒険」
手漉きの紙にさまざまな版画技法を用いてインクを刷り込み、さらに重ねあわせてミシン掛けをする作品を制作しているアラン・シールズ。彩色、染色と合わせてキルトやパッチワークの技法を活用した、アメリカの伝統的な手作りの作風で知られる。作家のトークやワークショップも行なわれる。

関連企画

◎ギャラリートーク(作家による作品解説
8月7日(土)11am〜
入場料のみ 20名(要予約)

◎ワークショップ
紙とミシンを使った作品制作。
8月7日(土)11am〜4:30pm
参加費:2000円
対象:高校生以上 20名

◎夏休みこどもアートクラブ
シールズの制作方法を参考にした布やひもを使った作品制作。
8月8日 11am〜4pm
参加費:500円
対象:小・中学生 20名

問合せ先:Tel:0422-47-5122
181-0021三鷹市上連雀6-12-14

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