ゲラント・エヴァンス
show work
go to index
back
1968年生まれ。国際的な作品展示も多いポスト・モダン画家。王立美術院元会員。ジェイソン・ローデスとジビー・ビーンの広告看板の展示会“Intimate”展には、やや不安な印象を与える、説明しがたい絵を平面的なマンガのように描いた作品を出品している。

保健所が配布する説明書のような日常生活にまつわる記号をゲラント・エヴァンス的に眺めると、これまでは安心のシンボルだったイラストやマークなどが不可解で邪悪なものに見えてくる。

こうした指示記号に対して消極的な協力者でいるのがいやになった人たちが、茶化したり、揚げ足を取るといった反撃に出た。薬品棚はバブルガム・マシンのように簡単に手が届く場所に。子供たちは「さあ、悪い事をどんどんやりなさい」とけしかけられる。

日常生活でお馴染みのイラストを応用したり、連想させたりするエヴァンスの作品。そこでは、どの視覚的シナリオも納得のいく自然なものであり、「正常さ」というものがいかに人工的に作られたものであるかが見せつけられている。

 
The Shaving Man(detail 1)
The Shaving Man(detail 2)