《毎日毎日をしるした》(1986)
鳥の子紙に顔料インクペン、色鉛筆、213.5×153cm

東京・MEMにて、北山善夫展「脳の歴史の図」が開催されます。

北山は、幼い頃から独学で絵画を追求してきましたが、大人になるにつれて生き生きとした自由な線が失われてしまい、一度絵画を断念。70年代終わりには描線の代わりに、小枝や竹や針金、糸などの素材を使った木製パネルのレリーフ作品を制作します。やがてパネルと一体であった線が空間に放り出され、竹と和紙による立体作品へと発展していきました。

1982年、第40回ヴェネツィアビエンナーレの日本館で大型の立体作品を展示し、同じ年に絵画制作に再開。始めた頃は、画面の大きな空白に小さな図像を描くことしかできませんでしたが、それが絵画の地と図の関係につながり、人型の粘土の彫刻を平面に写し取った「偶像図」とオールオーバーな抽象画「宇宙図」の2つのシリーズへと進んでいきます。

北山の制作は立体や絵画にとどまらず、化石や古物、古い新聞や書物、人形などを作品とともに展示要素に加えるインスタレーションにも展開されます。

本展では、新作に加えて、絵画、立体、インスタレーションの3つの手法にまたがった制作の変遷が辿れる、これまでの作品も合わせて展示されます。

関連イベント

鼎談企画
日時|6/25(火)18:30〜20:00
会場|MEM
登壇者|峯村敏明(美術評論家)、堀浩哉(美術家)、北山善夫
参加費|1,200円
定員|20名・要予約
*詳細はこちらをご覧ください。

会期:2024/06/25(火)〜2024/07/15(月・祝)
会場:MEM (東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F)
開館時間:13:00〜19:00
*6/25(火)はトークイベント開催のため、観覧は17:30まで
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)
問い合わせ先:TEL:03-6459-3205
公式サイト:https://mem-inc.jp/2024/06/13/kitayama2024/