KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を展開する「KAAT EXHIBITION」。シリーズ9回目は、美術作家 南条嘉毅による新作インスタレーション「地中の渦」が開催されます。

KAAT神奈川芸術劇場が建っている地域は、古くは先史時代から人々が住み始め、文明開化の明治時代には開港地として外国人居留地が設置され、現代の横浜の発展へとつながる重要な場所でした。現在でも、地層の中からその痕跡が発掘されています。 

本展では、横浜の地中へと潜り、地層の中に埋もれた現代に至る歴史や人々の暮らしの痕跡から、そこに生きた「某(なにがし)」を感じることで、現在私たちが見ている景色や暮らしを再認識します。

<南条嘉毅>
1977年香川県生まれ。2001年東京造形大学造形学部美術Ⅰ類卒業2002年に同大学研究科(絵画)を修了。東京、和歌山を拠点に、風景とその場所性テーマとしたインスタレーションや絵画作品の制作活動を各地で展開する。2017年の奥能登国際芸術祭以降は、土、砂を主要な材料としながらも、音と光を加えノスタルジックな空間を通した劇場型のインスタレーション作品として新たな表現方法を確立。いちはらアート×ミックス (2017年)、瀬戸内国際芸術祭での制作機会も重ね、奥能登国際芸術祭2020+ではアーティストとしてだけでなく「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」のキュレーションと演出も担った。

関連イベント

■リーディング 「地中の渦|ある案内係についての覚え書き」
南条嘉毅が展覧会のために創作した横浜に生きた「某(なにがし)」の物語。詩人の大崎清夏が文章に綴り、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督で劇作家・演出家・俳優の長塚圭史が朗読します。
日時|9/28(土)13:30頃より開始
会場|KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ> 
出演|長塚圭史
脚本|<物語>南条嘉毅、<テキスト作成>大崎清夏
*参加:展覧会チケットで観覧無料・予約不要 

■アーティストトーク 「地中の渦|山下居留地遺跡にもぐる」
展覧会の重要なテーマとなっている山下居留地遺跡について、南条嘉毅と発掘調査を担当したかながわ考古学財団特別研究員の天野賢一がトークを行ないます。
日時|9/29(日)14:00〜16:00
会場|KAAT神奈川芸術劇場<アトリウム>  
トーク|南条嘉毅    
ゲスト|天野賢一(かながわ考古学財団特別研究員) 
参加費|無料・申込先着順30名(当日空きがあれば参加可)
申込|公式サイトの申込フォームよりお申し込みください。
*詳細はこちらをご覧ください。

■キュレータートーク
日時|10/5(土)、10/19(土)14:00〜14:30    
会場|KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ> 
トーク|中野仁詞(本展企画構成/キュレーター)    
*参加:展覧会チケットで観覧無料・予約不要 

会期:2024/09/23(月・休)~2024/10/20(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ(神奈川県横浜市中区山下町281)
開館時間:11:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(10/1、10/8、10/15)*9/24は開場
入場料:一般=1,000円、神奈川県民割引(在住・在勤)=900円、学生・65歳以上=500円、高校生以下:無料 *コンセプトブック付
託児サービス:9/28(土)、10/4(金)、10/17(木) 各日11:00〜15:00の間、2時間まで(要申込) 
*詳細はこちらをご覧ください。
主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
問い合わせ先:KAAT神奈川芸術劇場
TEL:045-633-6500(10:00~18:00)
公式サイト:https://www.kaat.jp/d/chichu_no_uzu