展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

イメージと正体の調査報告

著者:村上慧

デザイン:明津設計
編集:出原日向子

発行:盆地Edition
発行日:2024年9月15日
サイズ:A4変型判、86ページ

食事の時、食べているもの自体ではなく、メニューやパッケージに写っているイメージを食べているのではないか。アーティストの村上慧はそのような仮説をもとに自ら「イメージと正体の調査員」となり、メニュー画像やパッケージの写真(イメージ)と実際に食べたもの(正体)を撮影し続けてきました。この本は調査報告として、両者の写真を見開きに並置したものです。

全456組の写真を見比べてみると、イメージと正体には、具材や色味、情報量にさまざまな違いがあることがわかります。膨大なイメージが溢れる時代、私たちはなにを食べているのか?
2つの写真の差異からいろいろな考えが広がっていく本です。
巻末に村上によるテキストを収録。

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コミュニティデザインの現代史──まちづくりの仕事を巡る往復書簡

著者:饗庭伸、山崎亮

発行:学芸出版社
発行日:2024年9月5日
サイズ:四六判、288ページ

コミュニティデザイナーと都市計画家が「まちづくりの仕事の歴史が知りたい」と始めた文通。「どうも70年代の世田谷で、面白そうなことが始まっている」「地縁型まちづくりを辿ると神戸が気になる」「まちづくりに最適なスケールって何?」「事務所の経営とは?」と広がり続ける話題から参加を巡る思想の変遷が見えてくる。

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心象工芸展

編集:岩井美恵子、石川嵩紘、宮川典子、廣瀬歩(STORK)
デザイン:坂本佳子(大向デザイン事務所)

発行:国立工芸館
発行日:2024年9月6日
サイズ:18.8×24.0cm、120ページ

現在国立工芸館で開催中の「心象工芸展」に関する図録。展示では現代の工芸作家6名の作品が取り上げられている。

 

生命線──隔てるもの、つながるもの

 

著者:江上越

発行:美術出版社
発行日:2024年8月9日
サイズ:A4変形判、164ページ

〈にじいろ〉の色鮮やかなストロークを自在にあやつりコミュニケーションのかたちを模索する、江上越。経済誌「Forbes Asia」が選ぶ世界を動かす30歳未満の30人「30 UNDER 30」に選出されるなどグローバルに活躍する彼女の画集を、日本語・英語・中国語のトリリンガル仕様にて刊行。

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日本外地都市計画史

著者:五島寧

発行:鹿島出版会
発行日:2024年9月9日
サイズ:A5判、276ページ

外地(台湾・朝鮮・関東州・満鉄附属地・満洲国)の都市計画は、日本の都市計画よりも先進的だったのか?
外地(植民地)の都市計画制度を仔細に調査・分析し、日本統治時代の法令の影響を明らかにするとともに、「内地より先進的」とされてきた外地都市計画法令の実態を明らかにする。

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調査的感性術──真実の政治における紛争とコモンズ

著者:マシュー・フラー+エヤル・ヴァイツマン
訳者:中井悠

発行:水声社
発行日:2024年10月3日
サイズ:四六判、281ページ

壁に残る爆弾の破片、葉叢に残る戦車の跡、iPhoneで撮影された無数の動画、衛星写真……あらゆる存在物の《感性術》を経由しながら、事件の真実と暴力を隠蔽する政治を調査せよ!

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編集宣言──エディトリアル・マニフェスト

著者:松岡正剛
発行:工作舎
発行日:2024年10月29日
サイズ:四六判変型、152ページ

編集とは世界と向き合うことである。そこには方法の発見があり、関係の発見がある。2024年8月に逝去した工作舎初代編集長 松岡正剛が、『遊』時代に綴った編集エッセイを緊急追悼出版。

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