せんだいメディアテークにて、仙台を拠点に活動した糸井貫二(1920-2021)の展覧会「地域とアヴァンギャルドー戦後前衛芸術の聖地/仙台市太白区太子堂」が開催しています。
糸井は、1950年代から読売アンデパンダン展や各地のハプニング・イヴェント、ストリートで前衛表現を展開しました。当時から”ダダカン”の名で知られ、戦後日本を代表するアーティストのひとりとして、近年国際的にもその評価が高まっています。
糸井自身が「鬼放舎(きほうしゃ)」と名付けた太白区太子堂の居宅は、晩年まで生活の営みと日々の創作を続けた場所でした。糸井は往還するメール・アート★によって世界とつながり、鬼放舎には彼を敬愛するさまざまな著名人が訪れました。鬼放舎は、糸井の表現活動の現場であるだけでなく、分野をこえてクリエイティブな人びとを集める磁場として機能した”アヴァンギャルドの聖地”だったといえるでしょう。
本展では、前衛芸術と市民生活の交点に着目しつつ、糸井がその人生の大半を過ごした地域の歴史の一端を、その居宅に関わる写真や資料をとおして紹介されます。
★メール・アート──作品自体やそれに類するものを郵便物として送るという芸術表現の手法。さらには発送する行為そのものが芸術表現であり、世界規模の運動でもある。
関連イベント
① 展示解説ツアー
日時|10/20(日)14:00〜15:30 *終了
会場|展示会場にて
② トークイベント「太子堂と糸井家の記憶」
日時|12/1(日)14:00〜15:30
会場|7階スタジオbにて
ゲスト|天野清子(糸井貫二の妹/元東北放送アナウンサー)
聞き手|ダダカン連
③ トークイベント「糸井貫二資料調査進捗報告会」
日時|2025/1/19(日)14:00〜15:30
会場|7階スタジオbにて
登壇者|三上満良(元宮城県美術館副館長/ダダカン連)、細谷修平(和光大学客員研究員/ダダカン連)
会期:2024/10/19(土)〜2025/1/19(日)
会場:せんだいメディアテーク 7階 ラウンジ、スタジオa(宮城県仙台市青葉区春日町2-1)
開館時間:9:00〜22:00
入場料:無料
主催:ダダカン連/せんだいメディアテーク
問い合わせ先:せんだいメディアテーク 企画・活動支援室
TEL:022-713-4483 E-mail:fugensha.award@gmail.com
公式サイト:https://www.smt.jp/projects/avantgarde/2024/09/post-5.html