福岡・田川市美術館にて、炭坑文化をテーマにした展覧会「コールマイン未来構想」が開催されています。

筑豊の炭坑文化は、戦争の勃発により石炭需要が急増し、華やかに開花。当時、多くの著名な作家が筑豊を訪れ、炭鉱に足を運びました。一方で、過酷な労働環境の中で、炭鉱労働者たちは文化芸術から次第に遠ざかりつつありましたが、それでも自身の記憶を子や孫に残したいという思いから、驚異的な作品が生み出されました。その後、戦争とエネルギー革命による炭鉱の隆盛と衰退を経験。その翻弄された様子を「負の遺産」として捉えた画家たちも現れます。さらに次世代の作家たちは、時間の経過とともに炭鉱の明暗両面をより客観的に見つめることができるようになりました。

本展では、炭坑記録画に代表される記憶に基づく作品から、素材としての石炭やボタに注目した表現へと移り変わる過程が展示されています。

関連イベント

■美術館ゼミ「地の底の御咄衆」
参加者とともに考え、手を動かし、発見していく演習型の講座。
日時|①11/ 9(土)講義「多面的な視点を身につける」
②11/16(土)実技「素材が生み出す色と形」
③11/23(土)鑑賞「文脈を意識する」
参加費|無料
定員|20名(当日受付)

■月に一度、どこかに現れる、衣食住遊とつながる場所。「ツキ市」
人気のマルシェイベント「ツキ市」が大好評につき再び田川市美術館にやってきます。
日時|11/ 24(日)11:00〜15:00
出店|ARBOR BOOKS(新書)/tas coffee(珈琲)/CIAO(ネイルケア)/nagasawakae.zip(カヌレetc.)/走る舟(セレクトショップ)/羊と心臓(写真撮影)/らすた食堂(食事)/美術館シークレットブース(???)

<田川市石炭・歴史博物館コラボ企画>
■スタンプラリー
田川市石炭・歴史博物館と田川市美術館の各企画展をご覧いただいた方に記念品をプレゼント!
日時|11/2(土)~11/24(日)

■石炭がつなぐアート&ヒストリー
田川市石炭・歴史博物館と田川市美術館の学芸員が、展示の魅力を語ります。 動画は各館のYouTubeチャンネルでご覧いただけます。
前編|「炭坑の機械たち」編
後編|「コールマイン未来構想」編 

*詳細はこちらをご覧ください。

会期:2024/11/2(土)~2024/11/24(日)
会場:田川市美術館 中央展示室・ギャラリーB ほか(福岡県田川市新町11-56)
開館時間:9:30〜17:30(入場は閉館30分前まで)
入場料:一般=800円、高大生=400円、小中生=200円、未就学児=無料
主催:田川市美術館
公式サイト:https://tagawa-art.jp/schedule/coalmine_hereafter/