横浜市民ギャラリーあざみ野にて、今年も「あざみ野フォト・アニュアル」が開催されます。今年度は写真家の川崎祐による個展「川崎祐 わたしの知らない場所の名前」です。
川崎は、2017年に自身の家族と故郷・滋賀県長浜市の風景を撮影したシリーズ「光景」で第17 回写真「1_WALL」グランプリを受賞し、2018年「Scenes」で第44回木村伊兵衛写真賞最終候補者にノミネートされました。2019年に初の写真集「光景」(赤々舎)を、2023年に「未成の周辺」(喫水線)を刊行しています。川崎の写真からは、これまで培ってきた文学研究の素養だけでは説明することができない、被写体(人物、風景)との単純化できない独自の距離感と「物語化」への抵抗を見て取ることができます。
本展は、「光景」と「未成の周辺」に、初公開となる「他人の場所」シリーズを加えた3つのシリーズで構成。「私(という一人称)」「カメラ(の機械性)」「他者(の記憶)」に関する問題意識を一貫して示してきた川崎が、風景に対して独自にアプローチした作品を通して、今日における写真の持つ可能性を探ります。
関連イベント
■対談「写真をめぐって」
川崎祐による新作を含む3シリーズと、鈴木理策による写真集「KUMANO」、「PILES OFFICE_PEROTY@YAHOO.CO.JP TIME」、「Mount Sainte Victoire」などを取り上げ、写真家同士が写真について本質的に語らいます。
日時|1/25(土)14:00 ~15:30
会場|3階アトリエ
出演|川崎祐(出品作家/写真家)、鈴木理策(写真家)
定員|50名(要事前申込、先着順)
参加費|500円
*詳細はこちらをご覧ください。
■ト ーク+ライブ「撮ること、書くこと、奏でること」
川崎祐写真集「未成の周辺」(喫水線)にあわせて制作された「五月のZINE」にテキストを寄せた滝口悠生と大野悠紀をゲストに迎え、トークとライブを開催。
日時|2/15(土)14:00 ~16:00
会場|3階アトリエ
出演|川崎祐、滝口悠生(小説家)、大野悠紀(音楽家/oono yuuki band主宰)
定員|50名(要事前申込、先着順)
参加費|1,000円 *「五月のZINE」付き(当日お渡し)
*詳細はこちらをご覧ください。
■担当学芸員によるギャラリー・トーク
本展を企画した担当学芸員が参加者の皆さんと一緒にまわりながら、出品作についてお話しします。
日時|2/1(土)14:00 ~14:30
会場|展示室1
*事前申込不要、無料
会期:2025/1/25(土)~2025/2/23(日・祝)
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1(神奈川県横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 (アートフォーラムあざみ野内))
開館時間:10:00〜18:00
休館日:1/27(月)
入場料:無料
出品作家:川崎祐
主催:横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
公式サイト:https://artazamino.jp/event/photoannual2025-kawasaki