東京・慶應義塾大学アート・センターにて、アート・アーカイヴ資料展XXVII「交信詩あるいは書簡と触発:瀧口修造と荒川修作/マドリン・ギンズ」が開催されます。
*******瀧口修造(1903-1979)と荒川修作(1936–2010)はさまざまな形で触発し合う関係にあった。荒川の渡米後、ほどなくして手紙の差出人にマドリン・ギンズ(1941-2014)の名前が加わるが、瀧口の最期にいたるまでその往復書簡は途絶えることがなかった。瀧口は完成にも未完成にも見える自身の手づくり本を「交信詩/交信紙」と呼んでいたが、この概念を字義通り取るならば、書簡のことである。
荒川/ギンズから瀧口へ宛てられた書簡の中には、文字を連ねて用事や近況を伝達することに留まらず、ユーモアや機知に富む方法を用いて書簡を酷使し、新たなメディアへと変成させる準作品のような書簡がいくつもある。…それらは書簡という非常に私的なメディアであるが故に、発信者と受信者にしかわからないある種の秘境性を有する術語が駆使されているかに見える。しかし同時に開かれた濃密な「空白(blank)」を発生させている。書簡(「交信詩」)を共作の場と捉え、その中に蠢く「空白」を通して、瀧口と荒川/ギンズの諸問題を再考することを目指す。
(公式サイトより)
関連イベント
■ギャラリー・トーク
《三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller》を実況中継。
日時|4/19(土)14:00〜15:10
会場|慶應義塾大学アート・センター
解説|本間桃世・松田剛佳(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所)、久保仁志(展示企画者)
*予定は予告なく変更されることがあります。
■シンポジウム
日時|5/24(土)15:00〜17:00
会場|展覧会ウェブサイトにて告知
登壇者|桑田光平、塚原史、平倉圭、本間桃世・松田剛佳、山本浩貴(いぬのせなか座)、久保仁志
*詳細はこちらをご覧ください。
会期:2025/03/17(月)〜2025/05/30(金)
会場:慶應義塾大学アート・センター(東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学三田キャンパス南別館)
開館時間:11:00〜18:00
休館日:土日祝日(ただし、4/19、5/24は開館)、4/21、4/26〜5/6、5/26
入場料:無料
主催:慶應義塾大学アート・センター
問い合わせ先:慶應義塾大学アート・センター
TEL:03-5427-1621 E-mail:ac-tenji@adst.keio.ac.jp
公式サイト:http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/artarchive27/