αMプロジェクトでは、武蔵野美術大学の教員による運営委員会が選定したゲストキュレーターにより、1〜2年の任期のうちに連続する展覧会が企画・開催されています。

2025〜2026年度のαMプロジェクトは、芦屋市立美術博物館の大槻晃実をゲストキュレーターに迎え、「立ち止まり振り返る、そして前を向く」をテーマに8つの展覧会を開催します。


企画について

この場所で私に何ができるのだろうか。最初に考えたのはそのことだった。私は公立美術館で学芸員として働いている。だが、指定管理者が運営する美術館であるため、公務員ではなく会社員だ。コレクションが健康な状態で受け継がれ、これから先も美術館が存続していくという未来は、決して当たり前のことではない。大切にしていくべきこと、守らなければならないことには多様な視点や局面があり、それがちぐはぐに組み合わさった居心地の悪さが常に同居している。

そんな学芸員が、このαMという場所とどう向き合えばよいのだろうか。…30年以上にわたって時代の先端を敏感に察知して活動を続けてきたこのαMという場所では、作家がいて作品があり、鑑賞者が集い、対話や議論が重ねられる日々が続いてきたことだろう。そんな場所の過去と現在を往来しつつ、作品との対話の中から鑑賞者が自ら問いを立てて答えを探るような、そしてそれを皆で共有できるような場を作りたいと思う。参加してくれる作家たちと議論を重ねながら、歴史と今この時の美術を同じ次元でとらえることで、「美術のための場所」のことを皆で共に考えていく2年間にしたい。

ゲストキュレーター:大槻晃実(芦屋市立美術博物館)

公式サイトより)

<参加アーティスト>
IDEAL COPY、 河口龍夫 、今井祝雄、植松奎二、百瀬文、 髙橋耕平、飯川雄大、中野裕介、パラモデル 、柳瀬安里 、林勇気

開催スケジュール

■vol.1 IDEAL COPY
会期:2025/04/12(土)〜2025/06/14(土)
■vol.2 河口龍夫、今井祝雄、植松奎二
会期:2025/07/19(土)〜2025/09/20(土)[夏期休廊:8月10日–25日]
■vol.3 百瀬文
会期:2025/10/04(土)〜2025/11/29(土)
■vol.4 髙橋耕平
会期:2025/12/13(土)〜2026/02/21(土)[冬期休廊:2025/12/21〜2026/1/5]
■vol.5 飯川雄大
会期:2026/04/11(土)〜2026/06/13(土)
■vol.6 中野裕介/パラモデル

会期:2026/06/27(土)〜2026/09/05(土)[夏期休廊:2026/8/9〜8/24]
■vol. 7 柳瀬安里
会期:2026/09/19(土)〜2026/11/21(土)
■vol. 8 林勇気
会期:2026/12/05(土)〜2027/02/20(土)[冬期休廊:2026/12/20〜2027/1/11]

会場:gallery αM(東京都新宿区市谷田町1-4 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス2階)
開館時間:12:30〜19:00
休館日:日・月・祝
入場料:無料
主催:武蔵野美術大学
問い合わせ先 E-mail:alpham@musabi.ac.jp
公式サイト:https://gallery-alpham.com/exhibition/project_2025-2026/