イタリアでの初演「We stand still here, among the mulberry blossoms」 2024年7月1日 ジャルディーニ・デッレ・ヴィルジネ、ヴェネチア・ビエンナーレ Photo by Alberto Pagliuca Courtesy of Due qui / To Hear, Italian Pavilion, 60th Venice Art Biennale 2024)

青森・十和田市現代美術館において、美術館と市の施設、まちの人々や組織と有機的に連携するプロジェクト「げんび meets!」が開催されます。

記念すべき第1回は、イタリアのサウンドアーティスト、ファビオ・ペルレッタによる、屋外で参加者が音を体験するサイト・スペシフィックなパフォーマンス「蔦がつたう壁の庭に、たたずんで」とアフタートークが行なわれます。

本パフォーマンスは、「We stand still here」を冠したシリーズとして2024年に国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレで初演された「We stand still here, among the mulberry blossoms(桑の木の花に囲まれ、たたずんで)」に続き、十和田での開催が2回目となります。

イタリアでは「デュオ」というテーマを設け、桑の花が咲く庭で人々が対になり向き合うなか、ペルレッタが回遊しながら木片、石、フルートなどで微かな音を発していきました。十和田でのパフォーマンスは、ペルレッタが敬愛する建築家、安藤忠雄設計の十和田市民図書館の前庭で開催します。

ペルレッタは今回、壁をつたう蔦に注目し、タイトルを「蔦がつたう壁の庭に、たたずんで」としました。ペルレッタが発する音とともに、自然のなか、各人が知覚を開き、聴くというプロセスをともに体験することができます。

<ファビオ・ペルレッタ>
イタリアのサウンドアーティスト、時間と空間、存在と場所、沈黙とノイズ、言葉と意味などの関係を、人々が参加するパフォーマンスを通して探索する。作曲、パフォーマンス、サイト・スペシフィック・インスタレーション、楽譜やオンラインプロジェクトも展開。ヨーロッパを中心にオーストラリアや日本などでも作品を披露。複数レーベルから音をリリース(Room40, LINE, Dinzu Artefacts, aufabwegen,Superpang, Granny Recordsに加え自身の901 Editions.)。イタリア中部ペスカーラのISIA大学でサウンドデザインとマルチメディア言語領域の教授を務める。 *詳細はこちらをご覧ください。

開催日:2025/9/14(日)
時間:15:00〜15:30 パフォーマンス
   15:30〜16:00 アフタートーク
出演者:ファビオ・ペルレッタ(アーティスト)、四方幸子(十和田市現代美術館館長)
※日英通訳あり
会場:十和田市民図書館 前庭(青森県十和田市西十三番町2-18)
定員:10~20名程度 ※予約不要・直接お越しください。
参加費:無料 *雨天決行
企画:十和田市現代美術館
公式サイト:https://towadaartcenter.com/events/genbi-meets_01_250914/