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美術の用語としてみた場合、つぎの三つの用法があるだろう。1)前衛に対する「因習」。多数派を置き去りにしても前進しようとする「前衛」にとって、この「因習」とは最も忌むべきものである。だから「因習的な(conventional)」と言えば、それはほとんど「つまらない」と同義となる。2)イメージと実物をつなぐ「慣習」。ある実物と、それを描くなり撮影するなりしてできるイメージは、たがいにまったく異なる(例えば3次元と2次元の違い)。それでもあるイメージを、これはある実物のイメージだと認識できるのは、その二つが「似ている」からではない。こういうイメージだったらそれはこういうものをあらわしているものだということにする、「慣習」がある文化のなかで暗黙のうちに成り立っているからだ。この説には異論もある。3)批評家マイケル・フリードの言う「約定」。かれは、ヴィトゲンシュタインが言う「約定」と「本質」との関係を参照しつつ、モダニズムを、それは本質への単線的な還元主義だという批判から救い出す。フリードによれば、モダニズムの、例えば画家が見出そうとするもの、それは「絵画なるものすべてに共通する、それ以上に還元できない本質なのではなく、芸術史のある特定の瞬間にあって自身の作品をほかならぬ絵画として固定することを許す約定の数々なのだ」(「モダニズムはいかに作動するのか」、上田高弘訳、批評空間別冊『モダニズムのハードコア』所収)。

(林卓行)

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