1974年、ニューヨークに設立された芸術センター。フィリッパ・デ・メニルとその夫ハイナー・フリードリヒがDia美術財団という名称で設立し、インスタレーション、アースワークなど、従来の美術館には収まりにくい作品の援助や資料の収集を行なってきた。87年以降、理事や経営陣が交代し、現在は創始者とは直接関係のない運営を行なっている。名称も90年、Dia芸術センターに改称された。87年、ニューヨーク、マンハッタン22丁目にある4階建ての工場だった建物をリチャード・グラックマンが改装し、本部ならびにロフトタイプの展示空間とした。1年に1−2度しか展示替えを行なわず、長期的な展示を行なう方針をとっている。この建物以外にも、W・デ・マリアのインスタレーション作品《アース・ルーム》(1977)と《ブロークン・キロメーター》(1979)を常設で展示する二つのスペースをソーホーにもっている。また、ニューメキシコにあるデ・マリアのアースワーク《ライトニング・フィールド》(1977)のコミッション、および管理も行なっている。98年秋、22丁目の建物の向かいに新館が開設された。
(鷲田めるろ)
関連URL
●Dia芸術センター http://www.diacenter.org
●W・デ・マリア http://www.diacenter.org/permcoll/demaria/demaria.html
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