イギリス・ロンドンにある、現代美術のギャラリー・スペースを主とする機関。「現代美術研究所」。「インスティトュート・オブ・コンテンポラリーアート」のイニシャルをとった「ICA」の名で知られている。特に有名なのが、1956年に開かれたインディペンデント・グループによる企画、「これが明日だ」というポピュラー・カルチャーのための展覧会である。そこで、リチャード・ハミルトンの作品、《一体何が今日の家庭をこれほどまでに変え、魅力的にしているのか》などが出品され、イギリスにおいて、「ポップ・アート」を最初に紹介した場として知られることになる。現在でも総合的な現代美術の紹介を目標として、三つのギャラリー・スペースのほか、映画館、劇場、ヴィデオ・ライブラリーが設置されており、国内外の現代美術を紹介する多角的な活動で、若者に人気がある。
(中島律子)
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