1995年から2年に1度、韓国光州広域市で開かれる現代美術の国際展。東アジア・太平洋地域では初めての本格的な現代美術の国際展である。アジアの作家ばかりでなく、約半数は欧米の作家で占められている。イ・ヨンウーが芸術監督を務めた第1回(1995)は、世界50カ国以上から500組余りの作家が参加し、160万人の観客を動員した。これはヴェネツィア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレの参加者の規模に匹敵し、観客動員数は2倍に当たる。第2回目(1997年9月1日−11月27日)は、「地球の余白」というテーマを掲げ、その下に五つの小さいテーマ、「速度/水」、「空間/火」、「混成/木」、「権力/金」、「生成/土」を設けた。この各テーマをそれぞれ、スイスのキュレーターであるハラルド・ゼーマン、パク・キョン、リチャード・コレシャック(ロサンゼルス現代美術館館長)、ソン・ワンキョン、ベルナール・マルカデが担当した。
(鷲田めるろ)
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