99年に大阪で個展があったくらいなので、 関西ではO JUN の作品をこれまでに実際に見たことのある人は少ない。日本国内の住んでいる地域で作品の傾向がいかほどまでに違うか、その境界ははっきりとは見えないが、 京阪神ではO JUNのようなテイストの作家はほとんどいない。ユーモアのセンスというか、ツボのつきどころがちょっと違うというのだろうか。というわけで、新鮮には映る。展示室で読めるようになっている本人が言うところの「作文」という小説仕立ての文章は、けっこうブラックなユーモアに笑いがこみ上げる。 [2月13日(水)原久子]