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野口里佳展 |
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7/8~8/8 ギャラリー小柳[東京] |
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タイトルは「水をすくう」。なるほど、巨大な鉄の手が水をすくってる写真だ。
[7月17日(水) 村田真] |
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申成熙展 |
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7/1~29 INAXギャラリー2[東京] |
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キャンヴァスにさまざまな色をのせて縦横に切り裂き、それを2-3枚重ねて切れ端を結んだ作品。って説明するより、フォンタナとシュポール/シュルファスを合体させたような作品、といったほうがわかりやすいかも。
[7月17日(水) 村田真] |
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ヴラマンク・里見勝蔵・佐伯祐三展 |
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6/15~7/25 損保ジャパン東郷青児美術館[東京] |
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いつのまに「損保ジャパン東郷青児美術館」になってしまったのか。チラシやカタログにはまだ「安田火災東郷青児美術館」とあるから、ごく最近のことに違いない。まあ「安田火災……」も、美術館名に「火災」が入ってるから縁起悪いと思っていたが、「損保ジャパン……」というのも響きがマヌケなうえ「損」が入っているので、どうだかなー。で、展覧会のほうは、ヴラマンクの影響を受けた里見と佐伯の3人の作品を集めたもの。ヴラマンクもゴッホに触発されてフォーヴィスムを始めたので、ゴッホの《ひまわり》を目玉とするこの美術館ならではの企画ってわけだ。それにしても、20世紀は遠くなりにけり。
[7月18日(木) 村田真]
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三宅玄朗展 |
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7/9~26 東京都庁舎 |
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「トーキョーワンダーウォール」の作品が撤去されたとか、展示期間を短縮されたとか聞いたので見に行く。たしかにこの人の絵、援助交際や児童虐待などをテーマにチンチンやマンコが描かれて、露悪的でグロテスク。手法的には50-60年代のルポルタージュ絵画か観光芸術の系譜に連なり、その意味では伝統的でさえある。問題は、展示場所が不特定多数に開かれた公共スペースであるということ。だからこそ「トーキョーワンダーウォール」の企画が立ちあがり、だからこそ社会問題をテーマにした三宅氏が選ばれたのではなかったのか。なんかヘンだね。1カ所だけ空白の壁があり、《出会い系之図》は作者の了解のもとに展示してないと注意書きがある。これが三宅氏の最大限の譲歩だろうし、また最大限の意志表示でもあるだろう。
[7月18日(木) 村田真] |
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リクリット・ティラバーニャ/レイモンド・ペティボン |
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5/25~8/15 東京オペラシティアートギャラリー |
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個展ふたつ。リクリットは細長いギャラリーに細長いテーブルを置き、そのうえに和食、洋食、中華などの食品サンプルを並べている。これが海外ならウケるかもしれないが、残念ながらこれが海外ウケすると知っている日本人にとっては興ざめ。ペティボンはドクメンタでは単なる落書きに堕していてガッカリしたが、ここでは1点1点ドローイングを作品として提示していて、あらためて見直した。
[7月18日(木) 村田真]
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英裕展 |
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5/25~8/15 東京オペラシティアートギャラリー |
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バリ絵画と押江千衣子を足して2で割ったような絵。って、ずいぶん乱暴な説明だなあ。
[7月18日(木) 村田真]
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高柳恵里展 |
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7/1~19 ギャラリーマキ[東京] |
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北沢憲昭企画「『工芸的なるもの』をめぐって」のシリーズ。高柳のなにが「工芸的なるもの」なのかというと、北沢氏によれば、1994年につくったブックエンドのような木彫がそれらしい。この木彫をめぐって北沢氏はパンフレットのなかできわめて興味深い議論を展開しているが、展示では椅子にシャツを置いたり、紙袋に球だったりと、いかにも頼りない近作・新作が中心で、当の木彫はむしろ浮いていた。
[7月19日(金) 村田真] |
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高村光雲とその時代展 |
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7/16~8/25 千葉市美術館 |
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はじめて高村光雲の作品をまとめて見た。だいたい光雲の本格的な展覧会はこれが初めてらしい。驚いたのは、有名な《老猿》など数点を除いてほとんどがポータブルサイズの木彫だということと、同じ作品を何点もつくっていること。つまり職人さんだったということだ。これが初期の東京美術学校の教授を務め、帝室技芸員に任命され、わが国の近代木彫のパイオニアになった彫刻家だったのか。光雲以外に、光太郎や平櫛田中らの作品も。
[7月20日(土) 村田真] |
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