銅でつくられた方舟が水槽のなかで希硫酸を浴びて腐食してゆく。酸性雨の影響を受ける現代の環境をなぞらえて作られた作品《コールダーホールシップ・プロジェクト》(1994)など核エネルギーから自然環境、仏教典まで、興味の範囲のふくらみが作品にも反映しているのだろう(余談だが、芦屋市立美術博物館から西宮市大谷記念美術館までタクシーに乗ると1メーター。女性4人でかしましく移動した。4人して受付で「Power
Up Project2002」カードを差し出しスタンプを押してもらった。「現代美術で元気倍増!」というどこか空々しいキャッチフレーズで、兵庫県内の美術館4館がこの夏に行なっている企画に参加。4館のスタンプを集めると記念品がゲットできるというもの。ちなみにこの日、3館分を集め、ハットトリック!??)。 [7月20日(土) 原久子]