アプタイベルク美術館
- Museum Abteiberg(独)
- 更新日
- 2024年03月11日
「修道院の丘」という名前のアプタイベルク美術館は、1982年、ドイツのメンヒェングラートバッハに開館した現代美術を中心とした市立美術館である。メンヒェングラートバッハはデュッセルドルフより西方約20キロメートルにある地方都市である。美術館は、中央駅よりヒンデンブルグ通りを進んだ丘の上に位置している。建物の設計は、オーストリアの建築家ハンス・ホラインによるもので、ヨーロッパで最初のポストモダニズム建築としても知られている。内部空間は、作品と場所・空間との関係を重視する考えから、展示作品を移動しないことを前提に展示空間が設計・デザインされており、展示室に使用される素材や展示空間のスケール、または採光・遮光の程度に至るまで、個々の作品に合わせて考えられている。2006年から翌年にかけてリニューアルされ、07年11月に新たな姿で再オープンした。ドイツ現代絵画の旗手とされるジグマー・ポルケ、アンゼルム・キーファー、ゲルハルト・ リヒターや、彼らの指導者的立場で影響を与えたヨーゼフ・ボイスの作品など、大変充実した現代美術コレクションを形成している。