キャラクター・デザイン
- Character Design
- 更新日
- 2024年03月11日
広告、アニメーション、映画、コンピュータ・ゲームなどの登場人物(人間、動物から無生物まで)をデザインすること。本来、キャラクター(character)とは性格、人格という意味。イラストレーションの分野におけるキャラクター・デザインは、企業、団体、製品、イヴェントなどの特定の対象にふさわしい視覚的象徴物(キャラクター)を構想し、具現化することである。大衆の興味をひき、親しみを持ってもらうことがその目的である。キャラクター・デザインを専門にするイラストレーターも多いが、すでに漫画やアニメーションなどで知られる主人公をそのまま使うこともある。アニメーションやコンピュータ・ゲームなどにおいては、監督や脚本家の構想をもとに物語の登場人物(キャラクター)の容姿や服装などの外見を描くことを意味する。ハロー・キティ、ドラえもん、ポケットモンスターなど、世界的に有名な日本発のキャラクターは多く、関連市場の規模やデザイン力の高さからみて、日本はキャラクター先進国であるといえる。こうした日本のキャラクター・ビジネスの成功の裏には「カワイイ文化」や「オタク文化」の影響がある。漫画、アニメ、ゲームなどに登場する、特にオタクの趣向に沿った女の子キャラクターである「萌えキャラ」や、地方自治団体などがPRを目的に製作するマスコット・キャラクターである「ゆるキャラ」なども日本独特のキャラクター文化である。アーティストの村上隆はアニメ風の美少女キャラクターをモチーフとした作品などを発表、日本のオタク文化をポップアートに昇華させたとして注目を集めた。
補足情報
参考文献
『イラストのこと、キャラクターデザインのこと。』,坂崎千春,ビー・エヌ・エヌ新社 ,2011