国際美術評論家連盟日本支部
- aica Japan
- 更新日
- 2024年03月11日
国際美術評論家連盟(Association Internationale des Critiques d’Art、略称aica) の日本支部。国際美術評論家連盟は、国際的な芸術・文化の発展と美術批評活動の振興を目的とし、ユネスコと提携する非営利団体として1950年にパリで発足。翌51年にNGOの認可を受けた。現在は64カ国が加盟、総会員数は4,000名以上に及ぶ。日本では、同時期の50年頃より新聞紙上での批評家の役割が重要なものとなり、職業的な批評家の役割が意識され始めた。52年、ヨーロッパを訪れていた富永惣一がaicaから日本支部の結成に関する打診を受け、54年に従来の「美術評論家クラブ」を発展解消させるかたちでaica日本支部が結成された。当初の会員は土方定一(会長)、富永惣一(常任委員長)、河北倫明、瀧口修造ら職業的な評論家たちで占められていた。また、「美術評論の御三家」と呼ばれた針生一郎、東野芳明、中原佑介が『美術批評』誌や『美術手帖』誌などの新たな美術ジャーナリズムで執筆活動を開始したのも50年代初頭から中盤のことである。連盟の会長は99-2008年まで針生、09年より中原が務めたが、11年の中原の逝去後、次期会長として峯村敏明が選出された。現在は大多数の会員が美術館学芸員や大学教員で構成されており、主な活動として、例年総会を開くとともに、機関誌(『美術評論家連盟会報』)やシンポジウムを開催している。