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ゾーンシステム

Zone System
更新日
2024年03月11日

アンセル・アダムスとフレッド・アーチャーによって1941年に考案された、フィルムへの露出と現像の技法。まず、白黒写真で印画紙に表現できる明暗の階調を、0(完全な黒)から10(純白)の各ゾーンへと分割し、そのゾーンと関連付けながら、被写体への適正露出を測定する。このように適正露出の探索をシステム化することで、一般的な、写真家の経験や勘に基づく主観的な判断ではない、ファインプリントを得るための客観的かつ合理的な方法論が編み出されたのである。フィルム現像においてもまた、このゾーンシステムに依拠しながら、イメージの部分部分の最適な明暗を決定する。

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参考文献

中島秀雄、田中益男,『ゾーンシステム・ハンドブック』,朝日ソノラマ,2004