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東京都現代美術館

Museum of Contemporary Art Tokyo
更新日
2024年03月11日

東京・江東区の木場公園内に位置する現代美術専門の美術館。通称MOT。1995年、現代美術の体系的な収集・展示と国際的な視野に立った企画展の実現を目指し、国内最大規模の展示場として開館。建築設計は柳澤孝彦+TAK建築・都市計画研究所が手掛け、延床面積は33,515平方メートル、地下2階から地上3階までの展示室に天井高19メートルのアトリウムを備える。開館当初の所蔵作品数は、東京都美術館から引き継いだ3,000点に新たな収集品を加えた3,500点、その後4,000点を超える。大正アヴァンギャルドから具体、反芸術、もの派といった戦後の日本美術に加え、94年度に巨額の資金を投じて購入したことが話題を呼んだリキテンシュタインの《ヘアリボンの女》(1965)など、海外現代美術作品も数多く所有する。「日本の現代美術 1985-1995」で開館記念展を飾ったのち、アンソニー・カロ、シンディ・シャーマン、ジャスパー・ジョーンズ、草間彌生、村上隆など国内外の重要作家の個展を開催。デザイン、ファッション、アニメやマンガなどジャンルを越境した企画展に加え、気鋭の若手作家を紹介する「MOTアニュアル」展を99年から年1回継続して行なうほか、常設展における日本の戦後美術の読み直しもシリーズ化する。約10万冊以上の蔵書を誇る美術図書室や教育普及事業も充実している。

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補足情報

参考文献

「日本の現代美術 1985-1995」展カタログ,東京都現代美術館,1995