フィルムメーカーズ・コーポラティヴ(ニュー・アメリカン・シネマ・グループ)
- Film-Makers’ Cooperative(The New American Cinema Group)
- 更新日
- 2024年03月11日
ニューヨークを拠点に実験映画の配給、上映、ワークショップによる作品制作活動を中心に行なう会員制組織。1962年、当時インディペンデント映画の配給をしていた「シネマ16」がスタン・ブラッケージの作品『Anticipation of the Night』(1958)の配給を拒否したことをきっかけに、ジョナス・メカスの呼びかけに応じたスタン・ヴァンダービーク、ジャック・スミス、ロバート・ブリア、ケン・ジェイコブズらの約20名の映像作家たちによって設立された。設立当初から反検閲主義を表明し、作品を預ければ誰でも会員になれることを原則としている。その際、作品の選考は一切行なわず、作品の所有権は作家が保有する。現在会員数は800人を超え、配給作品数は5,000本以上。アメリカ国内外の教育機関、シネマテーク、映画祭、美術館を中心に貸し出している。2012年1月現在、配給による収入の60パーセントを作家に渡し、残り40パーセントを組織の運営資金として活用している。1990年よりM・M・セラがディレクターを務め、93年より非営利団体となる。