ブリティッシュ・カウンシル
- British Council
- 更新日
- 2024年03月11日
ブリティッシュ・カウンシルは、1934年に創設された英国政府による国際文化交流機関である。日本では53年に東京事務所が開設された。現在の総裁はエリザベス2世が務め、世界100カ国以上において英語教育を中心に科学や芸術、環境問題、起業など幅広い分野で活動している(講師による英語指導は世界53カ国にて展開)。なかでも芸術分野における取り組みは積極的で、年間1,700件以上の芸術関連事業に参加・協力している。美術部門では、30年代後半より美術、工芸、デザインなどの作品を蒐集(現在、コレクションは計8,000点以上)、38年よりヴェネツィア・ビエンナーレにおけるイギリス館のコミッショナーを務め、イギリスのアーティストの紹介に努めている。また、キュレーターの育成にも力を入れており、2009年には世界の若手キュレーターを対象にした国際キュレーター・コンペティション「The Fifth Curator」をホワイトチャペル・ギャラリーの協力のもと開催、また日本においては10年に「日英キュレーター交流プログラム」が実施されている。このような事例以外にも、自らのコレクションによる展覧会の開催、国内外におけるイギリス美術をテーマとした展覧会の制作・協賛、展覧会カタログや美術関連書籍の出版、イギリス美術に関する資料収集および公開等を行なっている。