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立体裁断

Draping
更新日
2024年03月11日

洋裁での制作過程のひとつ。トルソー(人台)に布を当てて、立体的に型紙(パターン)を作ること。ドレーピングともいう。まず、地の目を整えたトワル(試作用の生地)を、トルソーの中心線やバストライン、ヒップライン等の目安線に沿って布を当て、ピンで細かく打ちながら布を形作り、不要な部分をカットし、パターンを作成する。平面では把握しにくいヴォリューム感やフレア分量、生地を折る方向と位置を実際に見ながら服作りができることが利点である。その一方で、トワルをピンで打った後ペンなどで縫い線をマーキングし、いったんトルソーから外したトワルに線を引き、さらに紙にパターンを写して生地を組み直さなければならなかったりするなど、手順が煩雑になるというデメリットもある。服飾史においては、マドレーヌ・ヴィオネが立体裁断を行なうクチュリエとして有名で、1/2の縮小サイズのトルソーを用いた立体裁断で、バイアスカットを生かしたドレスを作っている。

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参考文献

『最新立体裁断』,大野順之助,恒文社,1965
『立体裁断 基礎技法からデザインへ』,崎田喜美枝編著,宝塚造形芸術大学出版局,2002
『図解 立体裁断と平面パターン』,熊崎高道編,チャネラー,2004
『立体裁断 基礎編(文化ファッション大系 アパレル生産講座3)』,文化服装学院編,文化服装学院教科書出版部,2001