2020年06月01日号
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2012年10月01日号のバックナンバー

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フォーカス

グローバリズムのなかのアメリカ現代美術のいま──出発はウォーホルから

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[2012年10月01日号(梁瀬薫)]

 今年も9月第一週からニューヨーク市内・外の各美術館やギャラリー展が次々とオープンし、街はアートで華やいでいる。今年はベテラン作家の新作個展や、大統領選の年に多い、政治社会をテーマにした展覧会は影をひそめ、よりアメリカ人作家やアメリカを拠点とする作家たちによる日常や、アメリカ文化とアイデンティティーが明確にされるようなコンテントがはっきりした展覧会が特徴的だ。
 このような傾向を象徴するのが、開幕と同時に注目を集めたメトロポリタン美術館の「Regarding Warhol: Sixty Artists Fifty Years」展と言えるだろう。タイトルどおりウォーホルの生んだアメリカン・ポップアートの50年間と、国際的に活躍するアーティスト60人により、世界に広がったウォーホル芸術とその影響を巡っていくというもの。ダウンタウンの画廊展でも今季はグループ展や多くの若手作家たちがアメリカポップ・カルチャーを提示していたのが印象的だ。現代社会がグローバル化し、文化も芸術もますます画一化する傾向にあるなか、日常そのものを芸術にしたウォーホリズムが浸透していた。

キュレーターズノート

数寄者達──琳派以後の方法 2012、The Daegu Photo Biennale 2012、別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」

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[2012年10月01日号(住友文彦)]

 以前にもここで書いたことがある群馬県渋川市のコンセプトスペースが今年は30周年を迎えて、精力的に展覧会を行なっている。私はいま、前橋市の新しい美術館計画に関わっているので、同地域の活動を取り上げることに熱心なのだろうと思われるとやや不本意で、いろいろな展覧会に関心を持って足を運んでいるつもりだが、これは時流に流されず強い意志によって持続している活動としてあえて取り上げるべきと思う。

Art and Air──空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語(或は、人間は如何にして大空に憧れ、飛行の精神をもって世界を如何に認識してきたか。)

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[2012年10月01日号(工藤健志)]

 「空を飛ぶこと」をテーマにした展覧会をやってみたいと思ったのは、2010年に開催した「ロボットと美術──身体×機械のビュアルイメージ」の準備のころ。この展覧会は、「ロボット」をモチーフに20世紀に起こった人間の新しい身体観の変遷を追い、その背後にひそむ社会性や文化的特質を明らかにすることで、現代に生きるわれわれの意識や精神構造のありようを探るという企画であった。

artscapeレビュー

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