バックナンバー
2014年09月01日号のバックナンバー
フォーカス
その建物に物申す!──レファレンダムとイニシアチヴの行使による都市建築計画への直接参加
[2014年09月01日号(木村浩之)]
新国立競技場のコンペをきっかけに、日本の都市・建築行政に関しての議論が盛んに行なわれている。その文脈で、スイス・バーゼルで、ザハ・ハディド設計(コンペ1等)のコンサートホール改築案が住民投票により計画中止に追い込まれた例が注目を浴びている。建築家、槇文彦氏がエッセイ「新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える」(『JIA MAGAZINE』295, 2013年8月)にて引用したことにより広く知られることとなったが、その具体的な仕組みや行使状況などについてはあまり知られていない。
キュレーターズノート
アラフドアートアニュアル2014
[2014年09月01日号(伊藤匡)]
福島市郊外の土湯温泉町で、昨年から芸術祭が始まった。「アラフドアートアニュアル」という。アラフドは「新踏土」と書き、新雪を踏み固めて道筋をつくるという意味である。例えば、小学生の集団登校で、上級生が下級生のために新雪を踏んで道をつくることなどを指す。地域の人々のつながりを示す言葉だ。
これからの写真
[2014年09月01日号(能勢陽子)]
「これからの写真」は、「写真」というメディアを用いた表現を通して、その定義づけの困難さの中から、現在そしてこれからの「写真」の意義や可能性を改めて見定めようとするものである。新井卓、加納俊輔、川内倫子、木村友紀、鈴木崇、鷹野隆大、田代一倫、田村友一郎、畠山直哉ら、9名の写真家・作家が参加していた。