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MORI channel|水戸芸術館現代美術センター学芸員・森司によるブログ。学芸員の日常や最新のアートニュースを伝えます。
2006.1.14

雨。

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久しぶりに強い雨が降る。霞む画面が雨の強さを示す。ライトアップは1月15日(明日)まで!


今月は土日当番勤務が3週末連続(22日はお休み)と過密に集中する。これも当番日を交代しあってやりくりするため。基本は5週に1回。


記録集のためのテキストを書いたり、それにまつわる諸々をして終日過ごす。忙しくも穏やかな1日。


帰り道、駅のホームで屋根にあたる雨音を耳にしながら、「音で見る」意識を思う。理由はハッキリしている。第20回平行芸術展「崩落の記譜法」展のカタログに峯村敏明先生のテキストを日中、目にしたためだ。昨日の最終講義でも「響き」がテーマになっていた。
11月19日に書き上げ寄稿されたテキストでは、軽く触れる程度で終わっている。以下がその下りである。


『—— (前段略)——
もちろん、美術作品は見られるべきものである、と、一応信じられているから、食い違いの度合いは少ないように見える。私はちょっと違う考えをもっていて、視覚芸術といえども、見るだけでなく、響きと照応を感じることができなければ大した鑑賞にはならないと思うのだが、それを言い出すと話が込み入ってしまうので、ここではそうした「感じる」も「見る」のうちに含めることにして、“一応”、美術作品とは見られるものとして特化されている、ということに同意しよう。  

しかしながら、見られるべき美術作品を、私たちは本当に見ているのだろうか。(以下、略)』


とある。
控え目ながら、一言申し添えておきたいとする強い意志を感じさせる。これ以降は、崩落について、マネを主題に論を進めていき、「響き」のことはまるで忘れてしまったかのようになっている。
しかし、この一文にここまで自分が反応するのも、最終講義を聴いたからである。この続きを読むか、聞くかできる時が、遠くなくあるといいなと想い願う。
その前にまだいけていないギャラリーGANにて1月21日まで開催中の「峯村敏明作品展——響きと照応」展(あれ、そのままが展覧会タイトルになっている!)に行かないと。


明日は、次回展「人間の未来へ——ダークサイドからの逃走」 (2006年2月25日(土)→5月7日(日) 、企画:逢坂恵理子(水戸芸術館現代美術センター芸術監督) フォトジャーナリストの写真と、彫刻、映像作品を組み合わせ、混沌とした今日の世界における「人間の尊厳」を問いかける展覧会。 米・英・韓・日等から13人のアーティストが参加。)のポスターの校正刷りが届く。

Posted by 森司 at 05:24 | 雑記帳











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