2009年10月〜11月
半年の短い期間で準備を進めてきた「長者町プロジェクト2009」
アーティスト、まちの人、ボランティア、スタッフ、みんなの手によって無事に開幕しました。展示の様子を写真で振り返ります。
あいちトリエンナーレ2010プレイベント「長者町プロジェクト2009 」
日 時:2009年10月10日(土)〜11月15日(日)
会 場:名古屋市中区錦2丁目 長者町地区
参加作家:淺井裕介、KOSUGE1-16、トーチカ、山本高之、石田達郎、川見俊、青田真也、斉と公平太、Jim Ovelmen
来場者数:13000人
入 場:無料
前日に行われたオープニングパーティーは、長者町のひとつの景観の特徴でもある“荷さばき場”で行われました。大きな会社の1Fには、運ばれてきた衣料品等が入った荷物の梱包をといて、出荷するための荷物をさばく場所があります。トラックが入って来れるように天井高が4m、荷物を運ぶローラーが付いていたりと、大きな倉庫のような空間です。会社がお休みの時間だけ、オープニングパーティーとパフォーマンスの日にお借りしました。
▼淺井裕介 Yusuke Asai
マスキングテープ、布テープ、ペン、土などを用いて、元呉服問屋の空間いっぱいに成長、増殖していく取り外し可能な植物画《マスキングプラント》を描いた。
周囲にあったビルは取り壊され、駐車場に転用したため、姿を現した窓が極端に少ないコンクリートのビルに着目した。長者町の現在を象徴する景観のなかに、華やかな植物画。*前回のブログで制作風景をご紹介した作品です。
創業60年の純喫茶に、《マスキングプラント》を描き、壁のシミや店の中に埋もれている装飾品にそっと目を向けるような仕掛けを行った。
▼KOSUGE1-16 コスゲイチノジュウロク
旧繊維卸問屋の空間を再現し、山車工房として使用。長者町から集めた廃材のハギレや綿などの素材を使用して、やわらかい構造をもつ山車を作成。長者町で開催されるお祭り『ゑびす祭り」ではねり歩きを行った。
▼トーチカ TOCHKA
空中にペンライトの光で絵を描く、光のラクガキ《PiKAPiKA》。まちの人達とワークショップを行い作品を制作した。
▼山本高之 Takayuki Yamamoto
子供たちが”自分が知っている人”を互いに自慢し合うゲームを続ける映像作品。大人の習慣をシニカルに指摘。
▼石田達郎 Tatsuo Ishida
オープニングパーティーで行われたパフォーマンス。
紙粘土でつくられた不定形のオブジェたちによって構成された”まち”のインスタレーション。
▼川見 俊 Shun Kawami
ペンキで描かれた〈地方の家シリーズ〉や、タッパーやまな板などを素材とした作品を組み合わせたインスタレーション。
▼青田真也 Shinya Aota
木彫りの熊、プラスチックのボトルなどモノの表層をヤスリで丁寧に削り取られた作品が組み合わされたインスタレーション。
もともと建物内にあった扉や置物なども取り込んだ。
ショーウインドーの空間に合わせて、レジャーシートの表裏を軽やかに仕掛けたインスタレーション。
▼斉と公平太 Kouheita Saito
あいちトリエンナーレを応援する非公式キャラクター〈LOVEちくん〉や〈ARTくん〉などの”ゆるキャラ”を作り出し、商標登録。Tシャツやバッジなどのグッズの販売を行い”非公式”なトリエンナーレのPR活動を展開した。
▼Jim Ovelmen ジム・オヴェルメン
繊維会社の路面に面した商談室を使い、手書きのアニメーションを展示。
オープニングでは、バンジョーによるライブパフォーマンスを行った。
まちなか展示の作り方④イベント編に続く。。。