まちなか展示の作り方⑧ 会場施工編

2010年7月〜8月

7月に入り開幕まで残すところわずか1ヶ月、アーティストたちも会場入りし、作品制作は続きます。
この夏、名古屋は猛暑でした。
長者町の会場にはクーラーがない場所が多く、扇風機をまわしながらの作業です。
今回は、まちなか展示の会場施工についてご紹介します。
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会場は、展示空間のために作られた場所ではありません。
展示のために必要な壁や照明を設置したり、映像作品の展示のために遮光の暗幕を取りつけや、ベンチの設置など空間の作り込みも佳境です。
アーティストとキュレーターによるプランの決定のあと、アーキテクトに空間構成の相談をします。
他の展示室と音や光の干渉がないか、導線をどうするかなどの調整をします。
空間ごとに、扉を外すかどうか、重いものを取り付けて強度は大丈夫かどうかなど、個別の問題を解決して、施工チームにお願いをします。
長者町では、愛知県立芸術大学の卒業生を中心とした「ミラクルファクトリー」のチームによって会場施工が行われていきました。
アーティストと技術的な調整をしながら、空間作り、設置作業が行われています。
時には、直前になってプランが変更され、展示台を変更したり追加したりなどの要求にも柔軟にスピーディーに対応してくれました。
毎日夜遅くまで作業は続きます。。。。

梅田哲也の展示室 倉庫空間を仕切る壁を立てる

二葉ビル 梅田哲也の展示室 倉庫空間を仕切る壁を立てる


繊維卸会館 ルシア・コッホの展示室を作業中

繊維卸会館 ルシア・コッホの展示室を作業中


展示準備前のエルメ長者町

展示準備前のエルメ長者町


トーチカ《steps》展示室 左壁ののぞき穴(3D眼鏡が埋め込まれている)からアニメーションを鑑賞できる。

トーチカ《steps》展示室 左壁ののぞき穴(3D眼鏡が埋め込まれている)からアニメーションを鑑賞できる。

ブロガー:吉田有里
2011年1月31日 / 20:23

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