鬼の面をつけて舞を披露する子供。一体何のイベントだと思いますか?
これは先日保育園で行われた「お月見会」の一コマ。神楽(かぐら)という宮崎の伝統芸能です。はじめて神楽を見た感動と、それを踊っているのがまだ小学生の子供という驚き、そして何より保育園の行事にこういったものが登場するという素晴らしさに一人興奮してしまいました。
こうした伝統というものは子供の頃から触れ合ってこそ伝わっていくものです。最初はただただ怖い存在。少し大きくなると敵になり、仲間になり、最後は憧れる存在になる。そうして舞の継承者が自発的に現れ後世に伝わっていくのだと思います。こういった財産が次々と失われていく中、保育園の行事に登場したことに感銘を受けました。
保育園の舞台でおごそかに行われた神楽。大人たちは小学生の舞を大したもんだと感心してみていましたが、子供達は鬼が近づくたびに「ぎゃー!!」と叫んだりしてとても楽しそうでした。
今回は年長さんによる太鼓の演奏がメインだと思っていたのですが、その他にもこの神楽にはじまり獅子舞が出てきたり、保護者会による出し物や保育園の先生による出し物があったり…とにかくとても盛り沢山な会。私は今までこういった保育園の行事は子供の成長をみなで確かめあう会だと思っていました。練習した芸や手遊びなどをステージにあがった子供が披露する、それを観覧席にいる親たちがビデオを録りながら「大きくなったね」「上手だね」「頑張ったね」と確かめあう。
でも宮崎にきて思うのは(この保育園だけかもしれないですが)、参加した全員が楽しもうとしているということ。子供たちはもちろん、保護者も、先生方も。子供たちが見世物小屋のようにステージにあげられて親が自己満足して帰っていく会ではなく、保護者も先生も一緒になって子供たちを喜ばせようとしている姿がとても素敵でした。
保護者会は獅子舞を投入して子供たちを怖がらせたり、変な化粧をしてカツラをかぶり子供たちと一緒に踊りました。保育園の先生は即興の劇を披露。アンパンマンをはじめ、ウルトラマンや仮面ライダーなどが手作りの衣装で登場し、極めつけはブラックライトの中、骸骨の着ぐるみを来て先生たちが登場!!西城秀樹を踊りだしたのには大爆笑でした。もちろん子供たちは大喜び。私もたくさん笑わせていただきました。
「子供たちを楽しませるため」と口でいうのは簡単ですが、なかなか大人たちは純粋にそれを遂行できるものではありません。皆仕事があります。できるだけ役員などで時間を取られたくない、変なしがらみを作りたくない。そのためお互いできるだけ負担をかけないように気を使ってしまい「必要最低限」のものになってしまいます。だから普通はこんな盛り沢山な会などできるはずがないんです。
どうしてこんなことができるかというと、この保育園には「お父さん会」というお父さん同士で集まって飲んだりする会があります。保護者会とは別に存在するお父さんだけの非公式な集まりです。飲み会だけではなく、お泊り保育やキャンプや川遊びなどを企画したりしています。実は私も入園4日目で飲み会に参加させて頂きました。お母さん抜きで朝まで酒を飲み、みんなでアホをさらけ出しあう楽しい会です。
このお父さん会は、役員などで縛り付けるのではなく「みんなで助けあって、できる人ができる時にすればいい」というのが基本にあります。この会がベースにあるので保護者会も園の行事も楽しくみんなで協力して子供たちを楽しませることができるのだと思います。
ずっと同じ地域でお互い育っていくのが分かっているからこそなのかもしれません。みな持ち家で近くに住んでいて、小学校・中学校も同じところに通うでしょう。それだったら楽しくやらなければ損。自分の子供さえ良ければいい、というのではなく、みんなで子供たちを育てていこう――都会のようにほとんどの家庭が賃貸マンションに住んでいて、いつまで同じ地域に住んでいるか分からない希薄な関係ではなかなか生まれ得ない覚悟。煩わしいといって大人たちは避けたがりますが、子供たちにとっては必要なことなのかもしれません。
こうした伝統というものは子供の頃から触れ合ってこそ伝わっていくものです。最初はただただ怖い存在。少し大きくなると敵になり、仲間になり、最後は憧れる存在になる。そうして舞の継承者が自発的に現れ後世に伝わっていくのだと思います。こういった財産が次々と失われていく中、保育園の行事に登場したことに感銘を受けました。
保育園の舞台でおごそかに行われた神楽。大人たちは小学生の舞を大したもんだと感心してみていましたが、子供達は鬼が近づくたびに「ぎゃー!!」と叫んだりしてとても楽しそうでした。
今回は年長さんによる太鼓の演奏がメインだと思っていたのですが、その他にもこの神楽にはじまり獅子舞が出てきたり、保護者会による出し物や保育園の先生による出し物があったり…とにかくとても盛り沢山な会。私は今までこういった保育園の行事は子供の成長をみなで確かめあう会だと思っていました。練習した芸や手遊びなどをステージにあがった子供が披露する、それを観覧席にいる親たちがビデオを録りながら「大きくなったね」「上手だね」「頑張ったね」と確かめあう。
でも宮崎にきて思うのは(この保育園だけかもしれないですが)、参加した全員が楽しもうとしているということ。子供たちはもちろん、保護者も、先生方も。子供たちが見世物小屋のようにステージにあげられて親が自己満足して帰っていく会ではなく、保護者も先生も一緒になって子供たちを喜ばせようとしている姿がとても素敵でした。
保護者会は獅子舞を投入して子供たちを怖がらせたり、変な化粧をしてカツラをかぶり子供たちと一緒に踊りました。保育園の先生は即興の劇を披露。アンパンマンをはじめ、ウルトラマンや仮面ライダーなどが手作りの衣装で登場し、極めつけはブラックライトの中、骸骨の着ぐるみを来て先生たちが登場!!西城秀樹を踊りだしたのには大爆笑でした。もちろん子供たちは大喜び。私もたくさん笑わせていただきました。
「子供たちを楽しませるため」と口でいうのは簡単ですが、なかなか大人たちは純粋にそれを遂行できるものではありません。皆仕事があります。できるだけ役員などで時間を取られたくない、変なしがらみを作りたくない。そのためお互いできるだけ負担をかけないように気を使ってしまい「必要最低限」のものになってしまいます。だから普通はこんな盛り沢山な会などできるはずがないんです。
どうしてこんなことができるかというと、この保育園には「お父さん会」というお父さん同士で集まって飲んだりする会があります。保護者会とは別に存在するお父さんだけの非公式な集まりです。飲み会だけではなく、お泊り保育やキャンプや川遊びなどを企画したりしています。実は私も入園4日目で飲み会に参加させて頂きました。お母さん抜きで朝まで酒を飲み、みんなでアホをさらけ出しあう楽しい会です。
このお父さん会は、役員などで縛り付けるのではなく「みんなで助けあって、できる人ができる時にすればいい」というのが基本にあります。この会がベースにあるので保護者会も園の行事も楽しくみんなで協力して子供たちを楽しませることができるのだと思います。
ずっと同じ地域でお互い育っていくのが分かっているからこそなのかもしれません。みな持ち家で近くに住んでいて、小学校・中学校も同じところに通うでしょう。それだったら楽しくやらなければ損。自分の子供さえ良ければいい、というのではなく、みんなで子供たちを育てていこう――都会のようにほとんどの家庭が賃貸マンションに住んでいて、いつまで同じ地域に住んでいるか分からない希薄な関係ではなかなか生まれ得ない覚悟。煩わしいといって大人たちは避けたがりますが、子供たちにとっては必要なことなのかもしれません。