プノンペンの今

秘密基地も一段落付いたということで、全く話は変わるのですが先日カンボジア・プノンペンに行ってきました。

プノンペンに、クリエイティブスタジオを作ろうという話があっての下見です。
実は学生時代に一度この国に訪れたことがあり、その際から興味を持ち続けていました。

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空港をおりて、ホテルへ移動中。リバーサイドはとても奇麗に整備され、色々と開発段階。15年ほど前に行った、発展前の上海を思い出した。
夜にはオシャレなバーもいくつかあり、とても驚かされた。

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街の中心にあるセントラルマーケット。建物自体は昔からあるものに色を塗り直したものらしい。かなり現代的なイメージの建物に見える。

中はアジアによくあるごった返した活気あるマーケット。すぐその横にはかなり現代的なデパートも立っている。

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そのデパートの屋上からの景色。一見、アジアの貧困国には見えない。

私はいつも海外で旅行する際に、各国のなるべく大きなデパートを回る。今回もこの建物のおもちゃ屋さんを見て回ったところ、iPhoneアプリで大人気のキャラクター「AngryBird」のグッズでいっぱいだった。10年前は日本のキャラクターグッズばかりッだったのにだ。CDやDVDコーナーに行っても、日本のコンテンツよりも韓国のコンテンツばかり。色々、日本人の展開の仕方としては考えさせられるものがある。

10年前、まだ学生のバックパッカーだった私はまだ夜になると真っ暗なプノンペンの屋台に入った。
当然、クメール語が話せない私に、屋台のおばちゃんが
「What`s  your name? 」
と聞いてきた。
自分の名前を答えて、同じように聞き返すと
「Misae, Misae」
と答える。よく意味が分からなかった私の顔を見ながら、おばちゃんは足下で走り回る自分の子どもを指して
「Shin-Cyan! Shin-Cyan!」
と続けたのだ。
日本のアニメ「クレヨンしんちゃん」を知っていたのだ。つまり彼女の息子は「しんちゃん」のようにいたずらっこで、「みさえ」のようにいつもガミガミ怒っている、と言いたかったのだ。
クメール語どころか英語もろくに話せなかった自分にとって、このようなコミニケーションが取れたことが衝撃的だったし、日本のコンテンツの可能性を痛感した思いがある。

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ネットインフラは全く問題ない上、中国などと違ってインターネット規制もない。
この国の若い人間のプログラムに対してのリテラシーの高さは色々な可能性を感じた。
とはいえ、今回のカンボジア訪問で最も価値があったことはやはり人との出会いだった。
今回パートナーになる可能性のあるJCITプログラマーたちが目指すのはカンボジア版のぐるなびe-bay。まだ荒削り開発途中でながらその野心は興味深かった。

私が長年興味がある、iTサービスとキャラクターコンテンツの融合も何か一緒に出来るかもしれない。

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上記のリバーサイドを掃除する、お揃いのカッコいいTシャツを着た若い学生さんたち。やはりそのメンタリティにこの国の未来を感じる。

ブロガー:中村英誉
2012年2月13日 / 20:24

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