呉市立美術館では1982年の開館以来、近現代の美術や呉市ゆかりの作品を収集してきました。多彩なジャンルの作品から形成されたコレクションは、現在1,400点を超えています。
今回の展示では、令和4年度から5年度にかけ、当館へご寄贈いただいた作品を中心に約40点を紹介いたします。棟方志功の《魚図》は、小品ながら自由闊達な筆さばきが快い作品です。広島を拠点に活動を続けてきた若山裕昭は、銅、ステンレス、木などの多様な素材を組み合わせ、半立体で人物の心象風景を表す独自の世界を築いています。
そのほか、益井三重子、空野八百蔵、岡部繁夫、三好忠義、久保俊寛など、呉市にゆかりのある作家とともに、10点の寄贈をいただいた福井県出身の現代美術家・八田豊の作品や、ジョルジュ・ルオー、梅原龍三郎、平櫛田中らの新収蔵作品をお披露目いたします。ぜひご覧ください。