岐阜現代美術館桃紅館のオープニングとなる本展では、これまでに収蔵した1000点を超える篠田桃紅コレクションから約30点の代表的な作品を選び展示します。
桃紅が書家として活動していた戦後間もない頃に制作された前衛書作品から、「桃紅水墨」と呼ばれる独自のスタイルを確立した1970-90年代の作品。年齢を重ね、洗練された水墨表現がさらなる高みに到達した2000年代。さらに日本の美意識の精髄が詠み込まれた和歌を素材として、作品に文字が回帰し、桃紅独特の抽象によって新しい表現がたちあらわれた晩年の作品を展示し、長きにわたる桃紅の創作の歩みを紹介し、奥行きと幅のある桃紅コレクションを楽しんでいただける機会とします。[美術館サイトより]