今回の企画展は、狩りや戦いに用いられてきた弓矢に着目し、矢の先端に付けられた「ヤジリ(鏃)」を取り上げます。朝日遺跡からは1000点を超える石鏃(石のヤジリ)が出土しています。

手の平に乗る小さな石器には、細かな加工が施され、その端正なデザインには土器とは違った魅力があります。ヤジリ(鏃)は石だけでなく、木、骨角、金属など様々な材質で作られてきました。また、朝日遺跡では矢を射出する弓も出土しています。

本企画展では、本館及び愛知県埋蔵文化財調査センター(弥富市)が所蔵する縄文時代から戦国時代までの出土品から、主なヤジリ(鏃)に関する資料を展示し、その変遷、技術を紹介します。また、ヤジリ(鏃)や弓について知るための参考資料として、南山大学の調査団がパプアニューギニアで収集した弓矢に関する民族資料も展示します。

この機会に皆様の御来館をお待ちしています。