■ Closing Live:MIRROR
  2024.4.20 sat, open 19:00 / start 19:30
  act: sara (.es), piano, perc. & 磯端伸一 Shin'ichi Isohata, guitar
      ミレーズ (松井智惠 Chie Matsui、Yangjah、辻井美穂 Miho Tsujii), poetry reading
  charge: adv. ¥3,000. / door. ¥3,500. *予約制 (定員30名)

協力:小川しゅん一、ミレーズ

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松井智惠、ノマル10年ぶりとなる2度目の個展は「鏡」がテーマ
ノマルとのコラボレーションで生まれたモノタイプ作品が織りなす新たな物語

1980年代から、物語性のあるインスタレーションによって注目を集め、ヴェネチア・ビエンナーレやニューヨーク近代美術館等の展覧会へ参加し、海外でも評価されてきた松井智惠。インスタレーションの他に、映像、写真、絵画など様々な形態の作品を発表している作家です。形態に関わらず、40年近く一貫して自身の作品を『寓意の容れ物』と捉え、物語が生まれる装置として観る者に提示し続けています。

2014年のノマル初個展「a story - とんがり山」で、松井はノマルの版画工房との共同作業による、シルクスクリーン作品を制作しました。展覧会では、ギャラリー内に立体作品を配置し、会場全体が1つの物語を創り出す空間を提示しました。

ノマルで10年ぶりとなる今展は「鏡」をテーマに、再びノマルと共同作業を試み、時間をかけて多くのモノタイプ作品を制作しました。モノタイプとは、ガラス板やアクリル板に絵の具などで描いたイメージを紙に刷りとる版画手法で、左右反転した鏡像の作品が1枚だけ出来上がります。鏡について書かれた散文を手にして、数々のモノタイプ作品を鑑賞する展示となります。
さらに会期最終日に開催予定のイベント「MIRROR」では、松井も朗読で参加し、個展の世界観を音声で表すことを試みます。

長い作家活動の中で、多様な手法で観客の想像力に働きかけてきた松井。彼女が提示した『容れ物』から、今度はどのような物語を私達は受け取るのでしょうか。
ぜひこの機会に「置き去られた鏡」展をご体感いただきたく存じます。どうぞご注目のほどよろしくお願いいたします。