京都西部に位置する嵐山一帯は、風光明媚な観光地として親しまれています。かつては丹波の材木を京の都に運ぶ筏流しが桂川で見られ、嵐山の自然と人との四季折々の姿は多くの画家を魅了しました。今回の展覧会ではコレクションの中から嵐山に取材した絵画をご紹介するほか、嵐峡の情景にちなんで海や湖などを描いた風景画をあわせて展示します。
暮らしに欠かせない水と人との関係が織りなす風景、季節や天候、時間によってさまざまな変化を見せる表情は、無常と永遠とを同時に感じさせる魅力の尽きない題材となっています。