石田尚志は、自らが描く絵画を連続的に撮影する手法で制作した映像作品により1990年代から国内外で評価されてきました。
時間芸術への窓ともいえる「映像」、その画面には、生成と変容を続ける絵画、場の光や闇がもたらす空間の質的な変化、そして画家の思考の軌跡が残されています。映像と空間、あるいは立体造形とともに構成されるインスタレーションへの展開を経て、近年の石田は10代以来となるカンヴァスに絵筆を走らせ、空間と時間を“静止した平面”に描き表すことに再び取り組んでいます。2015年以来の大規模な個展となる本展では、代表作と新作を中心に初公開の作品も多く紹介し、石田尚志の仕事を再考します。[美術館サイトより]