人間の性愛を描いた「春画」は、男女の姿がおおらかに、時にユーモアをもって描かれています。江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで貴賤を問わず、男女対等に楽しまれました。
本展は、版画・版本の作品に加え、特に1点ものである「肉筆春画」に焦点をあて、これまで書籍などでその存在は知られながらも、美術館での展示が叶わなかった作品を中心にご紹介します。中でも、葛飾北斎の幻の名品「肉筆浪千鳥」は、1976年にパリで展示されて以来、長らく公開されず、今回、日本の美術館では初の展示となります。
春画は個人の密かな楽しみというこれまでの常識を覆す喜多川歌麿の大作や、海外から里帰りを果たした作品約20件を含む、精選された美麗な春画約70件を心ゆくまでご堪能ください。[美術館サイトより]
前期:09月07日(土)〜10月14日(月・祝)
後期:10月16日(水)〜11月24日(日)