2024年08月20日掲載
つん 今日も「あなぐまち」で生きていく
宇城市不知火美術館
- 会期
- 2024年07月13日~2024年09月16日
カルーセル
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つん《今日も「あなぐまち」で生きていく》2023 年 第 27 回岡本太郎現代芸術賞(TARO 賞)展示風景 (川崎市岡本太郎美術館、2024 年) 画像提供:川崎市岡本太郎美術館
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つん《たんぽぽ坊や》2022 年 「つんとあなぐまち展(前編)」(Mori no Ki、 熊本、2022 年) 展示風景より Photo: Tomoki Okamatsu Courtesy of the artist
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「つんとあなぐまち展(後編)」(Mori no Ki、熊 本、2023 年) 展示風景 Photo: Tomoki Okamatsu Courtesy of the artist
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つん《チュッチュ》2024 年 Courtesy of the artist
つんは、10年前から「あなぐまち」と名付けた「まち」を制作しています。「あなぐまち」を構成するのは、段ボールで作られた「団地」です。同じような外観の一般的な団地や集合住宅は、均一性や匿名性の象徴のように見えますが、そこで生きている人々に目を向けるとき、その印象は一変します。さらに、つんの眼差しは人間だけでなく、石ころのようなごく平凡なものや目に見えないものにも向けられます。「800世帯」におよぶ小さな部屋の一つひとつには「くつした」や「レジャーシート」、「ゆげ」などの「住人」がいて、それぞれに「住民名簿」があります。
多岐にわたる素材はすべて、私たちの身近に存在するものです。制作時に出た段ボールの端切れでさえ集められ、作家はその泥団子のような塊を「赤ちゃん」として慈しみ、新しいかたちを与えます。モノクロームの団地は、作家のこれからの人生をあらわしており、そこにすべて色が与えられるのは、作家自身が生を終えるときだと、つんは言います。
「あなぐまち」という名前は「あたまのなかのぐたいてきなまち」に由来します。それは幼少期よりつんが心の拠り所としてきた空想の世界でありながら、作品として生み出され、作家の生と分かちがたく結びついた現実の存在でもあります。人間も生き物も、目に見えるものも見えないものも等しく生命(アニマ)を与えられた「あなぐまち」の住人たちとその世界は、誰一人拒絶することなく受け入れます。そして、その愛らしい表情の奥には、「現代美術」という枠組みを超えて、生と死そして芸術という人間の根源的な営みそのものに迫る切実さを宿しています。
- 展覧会名
- つん 今日も「あなぐまち」で生きていく
- 分類
- 企画展
- 会場
- 宇城市不知火美術館
- 会期
- 2024年07月13日~2024年09月16日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 9:00~18:00/土曜日は21:00まで(入館は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 会期中無休
- 観覧料
- 大人 300円
高大生 200円
中学生以下 無料
※20名様以上の団体は2割引
※障害者・戦傷病者の各種手帳の交付を受けている方及びその介助者の方は半額
※後期高齢者医療被保険者証の交付を受けた市内在住者は半額 - 住所
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869-0552 熊本県宇城市不知火町高良2352
- アクセス
- JR:鹿児島本線松橋駅下車、徒歩10分。東口を出て右方向、緑色の歩道を目印に南へ。2つ目の踏切を渡り50m進むと、左に国道266号線をくぐる小さなトンネル。それを通り抜けると美術館に至る。
バス:九州産交バス 松橋~三角線(松橋産交発三角産交行き)宇城市不知火支所前下車
車:九州自動車道松橋ICより天草・三角方面へ4km。国道266号不知火町高良交差点を左折し、約150mで美術館入口。 - 公式サイト
- https://www.museum-library-uki.jp/museum/
- お問合せ先
- TEl:0964-32-6222
Mail:museuminfo@museum-library-uki.jp