HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEが2024/25年秋冬コレクションのテーマに掲げたのは、野性溢れる創造の世界を探険するものづくりへの姿勢。その姿勢で取組んだ協業プロジェクト「クリエイティブ・セッション」の相手として、デザイナー/アーティストのロナン・ブルレック氏を迎えました。

このクリエイティブ・セッションでは、同氏が描いた作品の世界に没入し、生き生きとした数々の
ドローイングから見出だした色と形、そして筆致の流れる動きまでを服づくりに取り込んでいます。
そんな作品と対峙し対話するプロセスを通して、作品と衣服との密接で調和の取れた関係性を明らかにし、ひとつの新しい取組みの形を表しています。

本展ではこの「対話」に焦点をあて、ブルレック氏のドローイングとコレクションの衣服を並べて展示し、その関係を問いかけます。ブルレック氏の仕事と服づくりの工程で構成した、「対話」と題する
特別映像からこの取組みの持つ可能性を探ります。

対話を通して、ドローイングと服づくり、一見異なる創作分野の境界を越え、二者を結び付けます。
そしてそこには「つくる」ことに対する、豊かで開けた捉え方が見えてくるはずです。