岡山出身の大正浪漫を代表する芸術家、竹久夢二(1884-1934)の生誕140年を記念し、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどる「YUMEJI展」を開催いたします。
本展は、夢二郷土美術館が所蔵する選りすぐりのコレクションが全国の美術館を巡回する大規模な記念展で、大きな反響を呼んだ東京展に続く今展では、夢二郷土美術館本館をメイン会場、夢二生家記念館・少年山荘をサテライト会場として、岡山展のみで初公開する新収蔵作品や貴重なコレクション作品を加えた約270点をご紹介します。
明治後期に「夢二式美人」という独自のスタイルを生み出し、一世を風靡した竹久夢二は、明治から大正、昭和にいたる日本近代美術・文化の円熟した魅力をもっとも醸し出した芸術家でした。絵画だけでなく、雑誌や楽譜の表紙、本の装幀、日用品のデザインなどあらゆる分野に取り組み、時代を切り拓くパイオニアとなりました。画家、詩人、デザイナーなどジャンルを超えた幅広い活躍、先駆的な活動は、時代に先駆けたマルチアーティストとして注目を集めています。
夢二が描いた現存する油彩画は約30点。本展では長らく所在が不明で80年の時を経て発見された名画《アマリリス》、滞米中に描かれた油彩画《西海岸の裸婦》など貴重な13点を展示、油彩画家としての夢二に焦点をあてます。また、夢二の最期を看取った医師であり友人の正木不如丘(まさきふじょきゅう)に遺した外遊スケッチも初公開し、岡山展限定ので初公開となる裸婦のスケッチなどもご覧いただけます。[美術館サイトより]
前期:09月07日(土)~10月27日(日)
後期:10月29日(火)~12月08日(日)