HaaTのテキスタイルから、これからの季節に温かさをもたらす大判のストール「CREPE TARTAN」をご紹介します。

東京・八王子市はかつて桑の都と呼ばれ、養蚕と製糸、織物業を根底に発展してきました。この地で培われた「多摩織」の技術を取り入れ、天然繊維である綿、絹、ウールの糸を巧みにチェック柄に織り上げたのが、CREPE TARTANです。

CREPE TARTANは、約120年の歴史を持つ多摩織の技術を継承する工場で、職人がシャトル織機を駆使し、一つひとつ丹念に織り上げています。異なる色の糸で二重に織る「風通織り」を施し、カットして開くことで、空気にそっと包まれるような軽やかなテキスタイルが生まれました。また、テキスタイル上下左右の端には職人による「撚り房」の技法でフリンジを施すことで、デザインのアクセントに。さらに、中央部分にはストレッチ糸を織り込むことで、肩に自然と馴染むふっくらとしたテクスチャーと大胆なチェック柄が生まれました。

本展示では、工場でCREPE TARTANが形を成すまでの繊細な工程をおさめた動画とともに、KURAの空間を生かした構成でCREPE TARTANをお楽しみいただきます。ぜひ、このストールの持つ魅力に触れてみてください。